シドニー外為・債券市場=豪ドルが1%急伸、中銀会合議事録に反応
[シドニー 16日 ロイター] - 16日午後のシドニー外国為替市場の豪ドル相場は、米ドルと円に対し1%急伸した。この日公表された7月のオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)理事会の議事録が、大方の予想ほどハト派的な内容ではなかったと受け止められたことを受けた。
豪ドルの対米ドル相場 は1セント急伸し、1豪ドル=0.9195米ドルの日中高値を付けた。投資家が最近豪ドルを大量に売った後で、ショートカバー(売り持ちの買い戻し)が豪ドルを押し上げた。
直近の相場は0.9191米ドル。12日に付けた0.90米ドル未満の3年ぶり安値から回復している。
RBA理事会議事録に、一部で予想されていたほどの利下げへの切迫感が感じられなかったと市場が受け止める中、豪ドルは上昇した。
豪ドルは対ユーロ でも上昇。ユーロは1ユーロ=1.4236豪ドルに下落。
ニュージーランド(NZ)ドル は0.3%高の1NZドル=0.7836米ドル。この日発表された4─6月期のNZ消費者物価指数(CPI)が前年同期比で0.7%の上昇と、上昇率が鈍化して市場予想を若干下回り、13年ぶりの低さだったことを受けて、NZドルは一時下落していたが、値を戻した。
豪債券先物相場は下落し、3年債先物 は0.07ポイント安の97.250、10年債先物 は0.025ポイント安の96.245。
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