2005年08月15日

PBC・上級者の定義

PBCサイトの中には、参加資格あるいは推奨等の中に「初心者お断り」や「中級者以上推奨」「上級者限定(これは最近少ないが)」といったような言葉が入っている場合がある。
これが中々判断が難しい。自分が初心者か中級者か上級者か、どう判断していいのか、基準が明確にされていない事が往々にしてあるし、個人差もあるだろう。

この「格付け」に関しては、過去にも何度と無く議論されてきていると思う。
明確な定義を設けるには、サイト個々の管理者の考え方や、サイトの趣向の個体差が大きいために、統一的な見解を作ることが難しいのだろう。

この個体差…これが少々曲者であるので、少しだけ語る。
これは個人的経験から考察したものであるので、間違いはあるかもしれない。

個体差があるといっても、少々乱暴なやりかたではあるが、大別して2種類に分類する。
短文派、長文派。
最近では明確に区別することは難しいが、PBCサイト乱立の時代には、結構ハッキリと色分けされていた。色分けされていた理由として、同じPBCでありながらその起源が別物であるからではないかと思っている。たとえば、同じK1で活躍する格闘技でも空手とムエタイは起源が別物であると同じように。

短文派、長文派の起源を推測する。

短文派。
大抵はレス1〜2行。台詞中心で描写は最低限。しかも行動描写だけで状況、背景、心理描写はほとんど無い。
「TRPGをネットでやる」あるいは素茶から派生した「ごっこ遊び」という形から生まれたのではないかと思う。実際、自分が始めたころはTRPG的な戦闘ルール等の存在するサイトが多かった。短レスは、長文派から見れば「描写が不足していて分かりにくい」。

長文派。
レスは通常4行以上。長い場合は20行に及ぶ場合もある。心理描写・情景描写・背景描写等、台詞よりも描写の方に重点が置かれているように見える。BL同人サイトが発祥と思われる。Cロールではあるが「サイクルの短いリレー小説」といった風情。短文派からみると「長すぎて読む気がなくなる」「心理描写ばかりされても反応出来ないので困る」と言われる。

大雑把な説明ではあるが、これだけ差異がある。どちらとも言えない、中間的なサイトも多々存在するが、だからこそ余計に混乱が誘発されやすいように思う。

さて、少し話しが逸れたので戻す。
多種多様なルールと趣向、常識、カラーを持つサイトがある以上、統一的な考え方、格付けをしようとするならば、枝葉末節にこだわっていては恐らく無理であろう。故に、細かい事に拘らない視点から規定するべきだと思う。

ひとつの案として、こういった形を提案したい。


初心者:知識不足、経験不足を原因としたミスをしてしまう人。

中級者:ある程度経験を積み、常識、良識をわきまえ、サイトの特色に合わせて遊ぶ事が出来る人。

上級者:中級者の条件に加え、自分も周囲も楽しませることが出来る人。


これだけでは誤解を招く可能性が高いので、補足しておく。

初心者:知識不足、経験不足を原因としたミスをしてしまう人。
知識・経験=常識と言う意味で。経歴が長くとも、知識や経験の不足している人もいる。また、そういう人でもロールそのものは上手い場合がある。
ロール技術、うっかりミス等は規定に入らない。ロール技術は無くても楽しめるサイトはあるし、うっかりミスは程度の差こそあれどんな人にもあるものだからだ。
ここでいうミスとは、明らかに常識の欠如が見られるもののことである。たとえば、カップルがオープン部屋でいちゃついてる。誰でもちょっと覗いてみたくなるものだろう。そこでいきなり「覗かれるのは不愉快だ」などとPLレベルで苦情が出たとしたら…ある程度経験のある人であらば「ROM禁部屋に行けよ」という風に思うだろう。他にも「恋愛偏重」「やたら有能・美形設定」「不幸・複雑な過去を語りたがる」等がありがちと言われる(サイトで推奨されている場合を除く)。こういう人が居た場合、PBCマナー啓蒙サイトへ誘導する等の対処があった方が良いだろう。

中級者:常識、良識をわきまえ、サイトの特色に合わせて遊ぶ事が出来る人。
上記初心者の項目のようなミスを乗り越えて(あるいは最初からそういう部分とは無縁の人もいるかもしれないが)、短文サイトなら短文、長文サイトなら長文のロールを回し、ルールを尊守し、サイトの趣向に合わせて遊ぶことが出来る。或いは、合わせることが出来ないと思えば手を引く等。ルールの隙間を縫うような設定を施そうとする人も稀にいるが、そういう行為も常識が無いと判断して問題無いと思われる。大抵のプレイヤーはこの範疇に含まれると思う。

上級者:中級者の条件に加え、自分も周囲も楽しませることが出来る人。
時々見かける、ロールが魅力的で思わず話しかけたくなる人、ROMをしていたくなる人。或いは、表に出る頻度が低くくともイベントの企画や進行等で活躍する人。新規参入者がなじむように積極的に話しかける人…etc。サイトを賑わわせている、あるいはその手助けをしている人。こういうものは、第三者の判断によるものだろう。「自分で上級者というヤツは上級者じゃない」。

以上、サイトの特色・個性等に寄らない基準を考えて見た。
いかがなものだろう。
posted by 京也 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | PBC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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