救助:小6、川に転落の下級生を 背中つかみ引き揚げ
2013年07月16日
茨城・日立市内で15日、川に落ちた児童を近くにいた上級生が無事に救助する事故があった。同日午前9時45分ごろ、同市十王町友部の十王川荒宿橋付近で、同川沿いの擁壁上(高さ4・5メートル)で遊んでいた同市立櫛形小3年の男性児童(8)が、誤って足を滑らせて同川(水深約70センチ)に転落した。近くで釣りをしていた同小6年、山内舜太君(12)が目撃し、擁壁にぶら下がりながら川に飛び込んで、児童の背中をつかんで岸の岩場に引き上げて救助した。児童は市内の病院に搬送され、両ひざの軽傷だが、命に別条はないという。
同市消防本部によると、現場は十王ダムの下流で、当時は川の水の濁りもなく、水位も普通だったという。山内君の勇気ある行動に対して人命救助表彰を検討しているという。【臼井真】