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ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記



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2013-07-16 手ぶらの黒人少年射殺した男への無罪判決に抗議する歌

2012年2月26日夜7時頃、フロリダ州で、17歳のアフリカ系少年トレイヴォン・マーティン君が射殺された。

犯人はケンドー・コバヤシ似のジョージ・ジンマーマン(ペルー系)。

警官に憧れ、半年ほど前から拳銃を携行して近所を勝手に見回りしていた私設自警団だった。

撃たれたトレイヴォン君は喉が渇いたので、父親の家を出てコンビニに行き、アイスティーとキャンディを買ってまた家に帰る途中だった。携帯とアイスティーとキャンディと携帯しか持っていなかった。

彼はフードつきのパーカーを着て、フードをかぶっていた。

ジンマーマンは自動車で近所を走りながら、トレイヴォンを見つけ、犯罪者と推測し、車を降りて、拳銃を持って少年を尾行し始めた。

トレイヴォン少年は、ガールフレンドに携帯で「どうもさっきから誰かに後をつけられている」と伝えた。

それが最後の言葉になった。


フロリダの陪審員は、ジンマーマンを無罪とした。

過去に起こった日本人少年射殺事件では、自宅をノックした少年(武器不携行)を背後から射殺して無罪になった。


これによって、拳銃を持って街をうろつき、無防備の少年を撃ち殺しても、罪に問われない前例ができてしまった。

ウィクレフ・ジーンはこの判決に抗議して「ジャスティス(正義)君が17歳なら」という歌を発表した。

D


君が17歳で、フードつきのスウェットを着ていたら

君が携帯で、彼女と話するのに夢中になってたら

気を付けるんだぞ

君のような男の子はどんな街にも大勢いる


あの話を知ってるだろう

あいつは背後から音もなく近づいてきたんだ


君がこの世を去るべき時よりも早く

あいつはバンバンと撃ってくる

あいつは「私は怖かったんです」と証言するだろう

だから君を撃ち殺したんだって


17歳で無意味に殺されたトレイヴォン君は

もしかしたら次の大統領になるかもしれなかった

スティーヴ・ジョブスみたいになるかもしれなかった

宇宙飛行士にだってなったかもしれなかった


だから僕らは正義のために力を合わせよう

僕らは負けないぞ、自称自警団よ

君が17歳なら、自称自警団に気を付けろ

君が安全な住宅地にいて

運悪く自称自警団と出くわしたら

彼女への電話は、それが最後になるかもしれない

自称自警団め