東日本大震災の復興支援や被災者の心のケアをテーマにしたシンポジウムが15日、徳島市で開かれた。パネリストとして参加した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんは「子どもに先立たれるなど想像できない苦しみは慰めようもない。だが私たちが『忘れていない、心配しているよ』と伝えることが大切だ」と話した。 哲学者の鎌田東二京都大教授も、被災地では心の痛みが癒えていない人が多いと指摘。「道路や堤防だけでなく、目に見えない部分の復興が重要だ」と強調した。 シンポは福島民報社と徳島新聞社が共催。徳島県阿南市の主婦住吉みさ代さんは「遠くに住んでいても、できる支援をしたい」と話した。 |