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【プロ野球】

枡田が9回決勝ソロ 楽天 9年目で初の首位ターン

2013年7月16日 紙面から

◇楽天1−0オリックス

オリックス−楽天 9回表、決勝本塁打を放ち銀次(右)に迎えられる楽天・枡田=京セラドーム大阪で

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 楽天が接戦を制した。0−0の9回、先頭打者の枡田が2号ソロを放った。長谷部が2年ぶりに先発して6イニングを3安打無失点と好投。2番手の小山伸が今季初勝利、ラズナーが12セーブ目を挙げた。オリックスは打線が沈黙した。

     ◇

 伏兵の1発で、楽天が球団創立9年目で初の首位ターンを決めた。両軍ゼロ行進で迎えた9回だ。途中出場の枡田が148キロの直球を捉えた。右中間の最深部に届く値千金の決勝弾。最後はラズナーが締め、貯金は今季最多タイの12となった。

 「最初から最後まで直球を待ってました。入るとは思わなかったのでビックリです」。汗びっしょりの顔が真っ赤に染まる。5月2日に2軍戦で右手甲を骨折。チームの波に乗り遅れていた男は「今まで貢献できてなかったので…。これからガンガン頑張ります!」と声を張り上げた。

 指揮官のタクトも絶妙だった。スタメンは左キラーの中島。オリックスが2番手の岸田を投入すると、7回裏の守備から枡田を起用した。「どうせ代えるなら、守って動かしてから打席に入らせよう、と。(うまくいったのは)タマタマだけどね」と星野監督もニンマリだ。

 投手陣の踏ん張りも見逃せない。長谷部が6イニングを無失点で粘ると、小山伸が2イニングをつなぎ、最後はラズナーが3者連続三振で締めた。交流戦後の21試合で6度目の完封リレー。「今日はピッチャーだよ」。指揮官の表情に「快勝」の2文字が浮かんだ。

 闘将は常々、チームの状態を「その日暮らし」と表現する。「追われる立場を意識しているようでは、自分を客観視できていないということ」。目の前の1戦に全力を注ぐ。その積み重ねでしかない。2位ロッテを3差と離しても、手綱を緩めることはない。 (井上学)

 

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