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60年ぶり「雨乞いまつり」 いわき・水石山で文献調べ再現

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雨乞いまつりを復活させた地域住民たち
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いわき市三和町合戸の水石山で、古来より伝わる「雨乞(あまご)いまつり」が14日、地域住民の手によって約60年ぶりに復活した。当時の祭事を知る人が少なくなった中での実現に、合戸区長の合津重正さん(65)は「水石山を中心として、元気な合戸地区にしていきたい」と充実した表情で話した。
水石山の山頂にある巨石「水石」は、雨乞いの神「龍蔵権現」が宿るといわれ、古来から祭られてきた。水石の上部のくぼみにたまっている水は枯れることがなく、その水をくむと雨が降ると伝えられている。
合戸地区では、かつて毎年祭事を行っていたが、1952(昭和27)年ごろに途絶えて以降、近年は水石の周辺に木々が生い茂り、参拝することさえ難しくなっていた。
住民らは、祭事を復活させて地域活性化につなげようと、昨年から準備。祭事の内容については、地域の高齢者や郷土史の専門家、文献などから手掛かりを探った。この日、復活させた「雨乞いまつり」では神事を行い、地域住民ら約30人が祈りをささげた。合津さんは「今後も絶やさず続けていきたい」としている。
(2013年7月15日 福島民友トピックス)
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