与野党党首は9日、街頭演説などで雇用政策をめぐり論戦を繰り広げ、参院選へ支持を訴えた。安倍晋三首相(自民党総裁)は「雇用者数が60万人も増えた」と強調。民主党の海江田万里代表は「今の企業は人を大切にしない」と、労働規制緩和の動きを批判した。
首相は高知市で、有効求人倍率の改善に触れ「私たちの政策は間違っていない」と述べた。
海江田氏は埼玉県行田市で、勤務地などが限られる「限定正社員」導入促進の動きに関し「生活が不安になる」と主張した。
生活の党の小沢一郎代表は新潟県村上市で「安倍政権は非正規雇用を増やそうとしている。これでは弱肉強食だ」と指摘した。