米小売業の売上高 ３か月連続で増加

7月16日 0時8分

アメリカの個人消費の動きを示す重要な指標として注目される、先月・６月の小売業の売上高は、自動車販売が好調だったことなどから、前の月に比べて０．４％増えて３か月連続で増加し、緩やかながら改善を続けました。

アメリカ商務省が１５日に発表した、先月・６月の小売業の売上高は、４２２８億ドルで、前の月に比べて０．４％増えました。
０．７％程度の増加を見込んでいた市場の予想は下回りましたが、アメリカの小売り業の売り上げは、これで３か月連続で増加しました。
業種ごとに見ますと、先月は「自動車や部品」が１．８％増え、新車の好調な売れ行きを反映して増加を続けました。
このほか「家具」が２．４％増加し、「ガソリンスタンド」や「衣類」「スポーツ・娯楽用品」などが増加しました。
ただ、「建築資材」や「デパート」、「飲食店」が減少するなど業種によって結果にばらつきがありました。
今回の結果は、アメリカの個人消費が緩やかながら改善を続けていることを示していますが、好調な自動車販売を除くと、売り上げはほぼ横ばいで、市場関係者の間には、やや力強さに欠けているという慎重な評価もあります。