ヨシノボリから9800ベクレル 環境省、福島の生物調査
環境省は12日、福島県の河川や湖、海域で昨年12月~今年1月に採取した魚類や甲殻類、昆虫に含まれる放射性セシウム濃度の測定結果を公表した。南相馬市の太田川で採取したハゼ科の魚「オオヨシノボリ」から、国が定める一般食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を大幅に超える1キログラム当たり最高9800ベクレルを検出した。調査は5回目で、これまでと採取した生物の種類に違いはあるものの、環境省は「個体差はあるが、全体的には低下傾向がみられる」と分析。これまでと同様に、海域と比べて河川や湖沼で高かった。