黒狐(くろこ、こくこ)
黒い毛色を持つ。北斗七星の化身と呼ばれているそうです。
中国の類書『三才図会』では、北山に住む神獣であり、
王者が太平をもたらしたときに姿を現すとされています。

■狐の尾の数
妖狐は初めは、しっぽが1本しかありませんが、
長い年月(中国では500年といわれる)を
かけて妖力を増やします。
それにより尾が裂けて1本ずつ増え、
最終的(4000年後)には9本の尻尾を持つ
「九尾の狐」となるそうです。

ゆえに九尾の狐とは、妖狐の最終形態とも捉えることができます。
尾の多さは強い妖狐の証と言えます。

有名な九尾の狐として、白面金毛九尾の狐が存在します。

九尾の狐は、中国の妲己(だっき)国を滅ぼしたあと、
日本に来て鳥羽院のとき、玉藻の前という名で院を悩ませたという逸話から
悪いイメージがありますが、元々は吉祥を表す狐です。

中国では、九という数字は「極数」で、それ以上の数はないということから
その数の尾を持つ九尾は繁栄の象徴だそう。

日本と中国の狐の扱いは、微妙に違います。

「九尾の狐」を悪狐と呼ぶ場合もあるが、
善狐でも尻尾が9本あれば九尾となります。

妖狐は九尾になると、それ以上は目立った成長がありません。
しかし善狐はそれとちがい、
天狐は4本、
空狐は0本というように尾の数が減っていきます。

これは神に近づくにつれて
狐の姿を保つ意味がなくなったからと言われているそうです。

■狐霊
野狐(やこ)という野良の狐と、
善狐(ぜんこ)という善良な狐の二つの種類があるそうです。
善狐の中でも、稲荷神の神使を御先稲荷(おさきとうが)と呼び、
これは神に仕える狐です。
「妖狐」とは野狐のみを指します。
また、野狐で人に危害を加えないものもあれば、善狐で性格の悪いものもあり、
野狐と善狐は非常に仲が悪いとされています。

以下はさまざまな狐霊の種類。

天狐(てんこ)
千歳を超え、強力な神通力を持ち神格化した狐。
尾は4つであり、千里眼を持ちさまざまな出来事を見透かす力があります。

空狐(くうこ)
三千歳を超え、狐の中で最高位の能力を持つ狐。
通力自在の大神狐で、尾は0本。

悪狐(あっこ)
野狐の中でも人に危害を与えるランクの高い妖狐のこと。

狐霊には、白黒赤金銀とあります。

赤狐(せきこ)
神道系。通常の毛色の狐を「赤毛」と形容する場合もあります。

銀狐(ぎんこ)/金狐(きんこ)
銀/金の毛色を持ち、月/日をシンボルとしています。仏教系。

[2011年 4月 25日]

inserted by FC2 system