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竹島泰弘特命教授
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 全身の筋力が徐々に衰える難病、筋ジストロフィー(筋ジス)に、細胞内にある生理活性物質「プロスタグランジン」による炎症が強く関わっていることを、神戸大や神戸学院大、神戸薬科大などの研究グループが発見した。この物質の働きを抑える治療薬の開発につながるといい、オランダの医学誌「クリニカ・シミカ・アクタ」に発表した。

 筋ジスは遺伝子の異常によって筋力が低下する病気。このうちグループが研究する「デュシェンヌ型」は筋ジスで最も多いとされ、男児約3500人に1人が発症する。幼児期から筋細胞の壊死(えし)が起こり筋肉の萎縮が進むが、発症の詳細な仕組みは分からず、根治薬がない。

 プロスタグランジンは、痛みや発熱などに関連するとされる生理活性物質。グループは4~15歳の患者と健康な人の計188人を対象に、尿に含まれるプロスタグランジンの代謝物質(化学変化を受けて生成される物質)を調査した。その結果、特に歩行障害などが進行する8歳以降で、患者の代謝物質の量は健康な人の平均2~3倍と目立って増えていた。4~7歳でも、患者は平均で健康な人の1・5倍ほどの量だった。

 神戸大大学院医学研究科小児科学分野の竹島泰弘特命教授は「プロスタグランジンの働きを抑える薬は解熱剤や鎮痛剤などの形で既に存在しており、それらが筋ジス治療に役立つ可能性がある。プロスタグランジンの量を、筋ジスの進行の指標として使うこともできるかもしれない」と話す。(金井恒幸)

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