、と、帰宅した息子の一言。
その後に続いた「どうしたの、やるねぇ、10歳若い君がいる(笑)」 のひとこと。
きゃは♪ やったね♪
剃髪しようかなぁとつぶやいた1月。
「しゃれにならんからやめれ」と息子陣、異口同音の却下。
でも髪は切ろうと長年のロングを切りに行った。
しかし、鏡の前で躊躇が出て、結局中途半端に肩ラインボブでとどまった。
今回は、しっかり、きっちり、ショートカットの勇気が出てお願いした。
鏡の前で、しっかり勇気が出たのは、今回行ったサロンのおかげ。
ふと、まちで目に留まったリーフレット。
プライベートサロンにつき、前予約のみ、とあった。
よく読むと、
『他のサロンスタイルの継続はお受けできません。
とりあえずなオーダーはお受けしません。
トータルなあなたらしさを提案いたします。
ご自身と向き合っていただける方、当店のポリシーをご理解いただける方しかお受けいたしません。
必要のないメニュー提案はいたしません。
おうちでのスタイリングの問題、まちがったケア方法も、しっかりアドバイスいたします。』
ひえ~~。
なんとも職人気質な物言いに、
「これで、お客さんがくるんかなぁ」と思う、そばから、
「いいかも」と、心がうずき。
予約は前日までじゃないと、ダメと書いているのに、当日のWEB予約。
断りが入らないから、いいよね、と楽観主義で、いざそのサロンへ。
ちょっとどきどき。
深呼吸してドアを開けると、長髪のちょい、こわもてオーナーさんが、ちょうどパソの前で苦い顔。
「え~~っと。すみません、前日までと書いてあったのに今朝WEB予約が通ったので来ちゃいましたぁ」と
頭を下げてはいると
開口一番、「今回はたまたま次が入ってないのでお受けしましたが、次からは前日までにお願いします。」と
ぶっそない顔で言われましたよ。(・。・)
一瞬、帰ろうかと思った。(笑)
でも、職人好きで、M気質のわたくし、そこはいそいそと奥の席へ。
プライベートサロンと謳うだけあって、次の予約までおひとりさまの貸切。
どうやらスタッフはオーナー1人。
まずカウンセリング。
髪質、くせ、傷み具合、もろもろ、頭を触りながら、まわりをぐるぐる回って見回しながら
どうしたいですか?とのご質問に
「ショートで」と決心を伝える。
「ふむ・・・。」
しばし、考えて
「いけますね、今のボブより似合うもの、できますよ。」と。
「あ、白髪も出てきちゃってるんでカラーもお願いできれば。。。」
「う~ん、、、要らないです。」
(・。・)へ?
「見させていただいて、貴女のスタイルに白髪染め要らないです。」
え?でも、ほら、こことか、、もう白くて・・
「カット次第で目立たない範囲。任せて(笑)」と
ここで、ようやく不敵な笑顔が。
「パーマも要らないですね、自然なうねりがここらへんにあるから、これを生かしましょう。」
・・・・。
そのうねり、いつもセットの邪魔をするウィークポイントだったのに?;
う~っ。 好きだ、こういう人。
きゃ~、「あたり」かも。
で、シャンプー台に。
トリートメントをいれて
その後、カット。
実際、ショートにするのに勇気がいったのは、私の髪癖の難しさもあったのだけれど。
真剣勝負のように無言のまま、はさみが入っていくのを鏡越しに眺めながら、ふと
「亡くなった夫が、ショート似合うよきっと、といっていたのに、あたしロングにこだわりがあって、
切れなかったんですよねえ、ずっと。。」と漏らすと、
「じゃぁ、今日は帰ってまずお仏壇前に座って下さい。惚れ直してもらいましょう。」
と、相変わらずぶっそない顔で、でも優しい声、はさみを動かす手を休ませることなく答えてくれて。
その声に、ぼろぼろ泣きながら、はい、と答えていた。
仕上がった髪は、襟足もすっきり、見事なショートヘア。
ドライヤーの当て方、ワックスのつけかたなど説明しながら仕上げてくれた。
「次は2か月後に。メンテナンスしっかりしていきましょう。あ、予約は」
「はい!前日までに、ですね(笑)。」
「そう。お願いします。」
あら、さわやかな笑顔。こんなお顔もできる人なんだ(笑)
ウェットにならず、あくまでの職人仕事に徹してくださったので、とても気が楽だった。
実はわたしは美容室特有の世間話が苦手なおばさんなのだ。
今回、自分から口を開いたのは自分でもびっくりだった。
お仏壇の写真は相変わらずのかしこまり写真だったけど
息子よろしく「誰かと思った」と言ってくれていただろうか。
この髪に似合う、スリムな人になりたいなぁと、鏡の前を通りかかるたび覗きこんでいる。