2011年12月09日

壊れて泣いたって願いは届かない



http://youtu.be/xVq_XnRArKA

ドリカム「朝がまた来る」歌詞


おばあちゃんに言わせると、わたしは強情なんだそうです。

昔、実家の母が亡くなった時、泣き崩れなかったわたしに、悲しくもないのか、情のコワい娘だね、と言われました。

今回も、同じように思う人もいるようです。

私の悲しみは、わたしのものです。

人に見せるためのものではありません。

今も、私の想いは夫だけが、その深さを知っています。

人前で泣いて見せなくてごめんなさい。


Posted by のんたんat 13:28
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2011年12月08日

彼の選んだ最期

まだしっかり文章を紡げず、断片的なものになってしまうことをお許しください。

またしばらくは、関連記事をぽつぽつと書くことになろうかと思います。

ご容赦ください。

夫の逝去の日記に、お心のこもったお励まし、おなぐさめをいただき、本当にありがたくおります。

最先端医療の病院にあのままおりますれば、あと数日の延命が可能であったかと思います。

けれど、夫はあえて、今の病院を選びました。

そして夫の意をくんだ医師により、自然死に近い状態で息をひきとりました。

急変後の処置は、心臓マッサージのみ、父の時のようにさまざまな機器や薬滴やチューブもなく

むくみも病気による最小限の体で逝きました。

父は最期まで最先端の医療体制の中で逝くことを望み、夫はあるがままを選んだ。

どちらも、逝くものの意に沿った看取りをくださった、それぞれの医療関係のみなさまに改めて感謝です。

夫を看取ってくださった主治医は少し年配の普段は穏やかな話し方をする女医さんです。

糖尿病治療にここ数年夫がお世話になっていました。

ふいの呼吸停止でかけつけてから約1時間近く、心臓マッサージ施術の重労働による大量の汗と涙と鼻水もそのままに

ぐしゃぐしゃになりながら、なりふりかまわず心臓マッサージを続けてくださいました。

わたしは夫の手にすがって泣きながらふと我に返り

もう、じゅうぶんですのでとお止めすると

「年を越させてあげたかったのに、ごめんなさいね。」と号泣してくださいました。

呼吸器を押していた看護師さんも一緒に泣いてくださり、

看とりはぬくもりある時間をいただきました。

夫が選んだ最期は、ほんとに夫らしく。

何よりの救いでありました。


Posted by のんたんat 10:52
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2011年12月03日

冥土の土産って

昨日、食べてくれた菜っ葉漬け。

うまかったな。冥土の土産だと笑った夫。

ほんとにすることないじゃん…。

あっけなく今日、逝っちゃいました。

さっきまで話してたのに。
嘘みたいに、すっと眠ったように呼吸が止まっちゃった。

こんな穏やかな優しい微笑んだ死に顔見たのあなたが初めてだよ…。

友引の前日だから、明日は火葬ダメだし月曜日もいっぱいだって。
いっぱい長く一緒にいられるね。
ありがとうね。

Posted by のんたんat 23:40
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2011年12月02日

お菜っぱ漬大作戦

お漬物大好き人間の夫。

野沢菜漬、たくあん、白菜漬に目がない。

野沢菜を漬けるときは、本漬けが漬かるまでのつなぎに、先に食べられる切り漬けを2キロほどする。

漬けた翌日から、夫はその切り漬けを楽しみに待ち切れず

「いつ食べられる?」「まだかなぁ。」と毎日のように催促するのが恒例行事だった。

だから今年もお漬物だけは、たとえ食べられようが食べられなかろうが絶対漬けたくて夜中に頑張った。

例年は霜のあたった菜を12月頭に漬けるのだが、今年は気持ちがせいて早めに漬けたのだ。

その切り漬けがようやく食べごろになり。



タッパーに詰めて病室に持参した。

「なっぱ、持ってきたよ。」と声掛け。

「・・無理だよぉ。」の手振りジェスチャーで力なく笑う夫だったが、

この夫が菜っぱに反応しないわけがないと妙な確信があって、鼻先でタッパーのふたを開け香りを渡した。

すると。

「ん~~♪・・・。」

いつも出る、好きな食べ物が出たときの鼻ならしが出た。

やった♪

「起こしてくれる?」というので電動ベッドの頭を上げると

指つかみで、切り漬けを一口、口にほおばり

「ぽりぽりぽり・・。」

飲みこみは無理なので堪能するまで噛み終わったところで、左手にかまえたティッシュに吐き出してもらい。

「ん~~、っまい。」


おぉぉ~、味わえた。よかった。うるうる。

と、夫、また指で次の一口。

「ぽりぽりぽり・・。」 「ぺっ。」

さらにひとつまみ。

「ぽりぽりぽり・・。」

またひとつまみ。

(え?まだいく?;)

いけて一口かなと思っていたので予想外。

数回、噛んでは吐き出しを繰り返し、

「は~~、ごっつぉっ!」とため息。

あたたかい麦茶を渡すと、ごくごくとコップの半量を。

「なっぱでお茶は、やっぱりうまいなぁ。。」と笑う。


心の中で、ガッツポーズのあたし。


漬けてよかった♪ 


もちろん、夫の持ち直しは、なっぱ漬けだけの奇跡でもなく。

昨日担当の、ちょっと挙動が不思議な年配看護師さんが経皮麻薬パッチを半量しか貼らずにいたのを

今日担当の、てきぱき看護師さんが朝発見して急いで追加貼付してくれたことや、(ありがたかった)

そのてきぱき看護師さんがおなかの張り具合から導尿の必要を感じて主治医の許可をとり処置をしてくれたことで

状態改善がいくぶんなされたことも大きく。(入れ方上手だった)

ずっとこの人が担当ならいいなぁと内心思ったりもした。

と同時に、信用しないわけではないが、薬ひとつひとつ、動きがあるたび私も確認が必要だなと思った。

ここは看護師さんによって、点滴でも薬でも施す前に説明と量確認を渡してくれる人とスル―な人がいるから

こちらで気をつける必要がありそうだ。


夫が今年も食べることができた野沢菜漬。

こうなると、欲が出る。

たくあんが漬かるのは暮れあたり。

封開けを絶対、食べてもらうんだ。

うん。


Posted by のんたんat 20:08
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2011年12月01日

飲めず起き上がれず

起き上がりが困難になった夫。

電動ベッドとエアマットにしていただけたのはほんとうにありがたく。

ゆうべからお茶を少しずつのめる程度。

ベッドサイドのトイレにもほんの1歩が立つことができない。

飲めなくなった経口薬のかわりに液薬を点滴に注入してくれる。


「和室の障子を新しく貼っておいてほしい。」という夫の願いは

それが何を意味しているのかわかってせつなく。

でもわたしも自分で貼りかえる余力がないので業者さんにお願いして取りに来てもらった。

1両日に出来上がって納品してくれるとのこと。

おばあちゃんが前に住んでいた家に、今住んでいるお年寄りから電話。

手術をして障がいも持ったので介護保険を使って改装をしたいが家主の許可が要るので書類をとのこと。

おばあちゃんが住んでいた家は、彼女が私たちの家に同居に来る時、近所の独居のお年寄りが

お風呂のない家に住んでいて不便なので

「子どもの所に行くならここに住まわせてもらいたい。」とおばあちゃんに頼み。

おばあちゃんは「好きに住んでて。」と明け渡しをしてきた。

そのお年寄りは、おばあちゃんの家に引っ越し、自分の家だったところはもう更地になっている。


「借りるときに好きに直していいといってもらってあるのだけれど、お役所仕事には書類がね。」

「電話で承諾もらえば、こちらの代筆と三文判でいいっていうから、それでいかしら。」

とおっしゃるので、「申し訳ないがそちらまで確認やお手続きに行けないのでよしなに。」とお話しする。

貸借の書類もない、おばあちゃんとその方との口約束の信用貸し。

夫もその約束を守ってあげてほしいと言っていたので、関係を信じてお任せするのみだ。

入院のご苦労や不自由のつらさなどのおはなしをお聞きしつつ、どうぞくれぐれもお大事にと電話を切った。

福祉課に電話。

介護認定の申請を取り下げる旨、お伝えする。

車の保険の更新期がきてしまったので、ついでに名義と引き落とし口座の変更をすませ、下息子も運転者に加える。

21歳未満なので保険料は跳ね上がったが、いつ運転してもらうことになるかわからないので必要不可欠。

おばあちゃんの施設費の引き落としも、私の口座に切り替えてきた。


ふと自分のメンタルがやばくなっていることに気がつく。

運転中、曲がるはずの角でまがらず、気がつくとかなり通り過ぎてしまって

また戻るのにまた通り過ぎたり。

冷蔵庫をあけても献立が決まらず、ぼーっと10分も経ってしまったり。

業者待ちの時間、家の中で目につくところを片付けようとうろうろとするのに足が動くだけで手が動かない。

ワイパックスを服用しようかと取り出してはみたが、いや待て。

まだ余力があるはずだと思いなおし。

食べてないからおかしいだけだ。

外に食事に出た。



セットものに、もう一皿追加し。

挑み食い。

完食したし。吐き気もこない。

ほらね。人間、食えるうちは大丈夫。

おし。

仕切り直し。

再び病室に行こう。









Posted by のんたんat 16:05
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