【パリ】パリ近郊の駅を通過中の列車が脱線し、少なくとも6人が死亡した事故で、フランス国鉄SNCFは13日、切り替えポイントに不具合があった可能性を中心に調査を行っていることを明らかにした。
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事故は12日夕方、パリの南方約24キロメートルのところにあるブレティニ・スール・オルジュ駅を列車が高速で通過する際に発生した。列車には385人が乗車していた。
SNCF関係者によると、乗客のうち9人が重傷で、そのうち2人が重体だという。乗客がまだ車両内に取り残されているのではないかと懸念されるなか、大破した車両の移動作業に向けて大型のクレーン車が駅に到着した。
バカンスシーズンが始まったばかりのフランスは衝撃に包まれた。オランド大統領とエロー首相は12日遅くに事故現場を訪れ、救助活動を見守ったほか、乗客に見舞いの言葉をかけた。
SNCFの関係者によると、レールの片側にボルトで固定されていた金属プレートが外れ、駅近くの切り替えポイントの真ん中に移動したことで一部の車両が脱線したとみられることが当初の調査でわかった。
SNCFのギヨーム・ペピ総裁は記者会見で「プレートが切り替えポイントのちょうど真ん中に移動して、(列車の)車輪の動きを妨げた」と述べた。
プレートは通常、ロックワッシャーを使って4本のボルトで締められており、一部の専門家からプレートが外れたことについて疑問の声も上がった。
ペピ総裁は「その点は大きな疑問だ。推測するには時期尚早だ」と述べた。
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SNCFの関係者によると、この切り替えポイントの点検は今月4日に行われており、その時は問題はなかったという。また、脱線事故の約20分前には同じ線路を別の列車が通過していたことも明らかにした。
SNCFは事故防止のために、全国5000カ所に設置されている類似の切り替えポイントの点検を開始したことを明らかにした。
脱線した列車はパリのオステルリッツ駅を出発し、中部のリモージュに向かう途中だった。ブレティニ・スール・オルジュ駅に停車する予定はなかった。
ペピ総裁によると、列車は時速約137キロで走行していた。
フランス政府関係者によると、死者6人のうち4人はブレティニ・スール・オルジュ地域の住民で、事故発生時にホームで別の列車を待っていたとみられる。残る2人は列車の目的地のリモージュ在住であることから、列車の乗客だったとみられる。
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