「Jはチーム多すぎ」の
反対意見も根強いが……
Jリーグのクラブが増え続けることには懐疑的な意見もある。クラブが増えると有力選手が分散してレベル低下を招く、クラブの名前や特徴を覚えきれなくてリーグ戦への興味が薄れる、現状でも経営が苦しいクラブが多いのに増やして大丈夫か、といった点だ。
だが、こうした問題を気にしていては前に進めない。まずレベルだが、トップクラスの選手が少なかった当初はそんな傾向もあったが、Jリーグがスタートして20年経った今、リーグ全体のレベルが飛躍的に上がった。クラブの下部組織の運営も軌道に乗り、有望な若手がどんどん育っている。そしてJ1、J2、そしてJ3とカテゴリーが増えることでヒエラルキーが形成されつつある。下部リーグが充実し、上を目指して切磋琢磨することで上が突き上げられ、全体のレベルが向上するという段階にきているのではないだろうか。
また、クラブの名前や特徴が覚えられなくてつまらないというのも、12球団で固定されたプロ野球に慣らされた日本だから出てくる意見だろう。すべて覚える必要はないのだ。たとえばJ2のサポーターだったら、昇格や順位争いをするライバルクラブの特徴が分かっていれば試合は楽しめるはずだ。経営についてはクラブの自助努力に任せるしかない。地元密着の運営に努め、熱心なサポーターやファンを獲得し、その土地にサッカー文化を根づかせれば、J3のクラブでも経営を軌道に乗せることができるだろう。
海外、とくにサッカーが盛んなヨーロッパや南米には日本では信じられないほどの数のクラブがある。たとえばサッカー発祥国のイングランド。香川真司がいるマンチェスター・ユナイテッドが所属するプレミアリーグを1部とすれば、その下には9部もの下部リーグがある。プレミアリーグは20クラブで構成され、2部=24、3部=24と続き、6部と7部は3つの地域に分けられ66クラブ、8部は5つの地域に分けられ109クラブもある。ここまでがプロで、この下の9部はアマチュアのクラブになる。8部までのプロクラブをトータルすると358クラブもあるのだ。