アーティスト・加藤和樹が、デビュー7周年を迎えた。それを記念し、『Kazuki Kato 7th Anniversary Live “GIG ”2013~My Relation~』が7月7日、恵比寿ザ・ガーデンホールにて開催。“雨男”として知られる加藤だが、織姫(ファン)の想いが通じてか、この日は奇跡的な「晴れ」(ライブ途中、外はゲリラ豪雨でしたケド……)。たくさんの織姫たちが会場に集結し、その想いに応えるように彦星・加藤も想いを返す。会場全員の想いがひとつになった、夏らしい熱いライブとなった。我々スタッフもこの会場に潜入! ライブの一部始終をご紹介します♪
「キャ~ッ!」という、客席からの悲鳴に近い歓声。真っ白いライトに照らされ、両手を広げて加藤が登場した。興奮のまま歌い上げた「Vampire」「EASYGO!」。久しぶりのソロライブに、ファンの勢いも絶頂だ。暗転した暗闇の中でも加藤から決して目を離さないファン。彼がギターを手にしただけで、「ゥワァーッ」と盛り上がる。待ってましたと言わんばかりの声援とともに始まったのが、3曲目の「グローリー」。ファンも加藤に合わせて大声で熱唱。「Venus」「Wake Up」とロックチューンのナンバーを立て続けに歌い上げた。
ファン「おかえり~」
加藤「ただいま~」
加藤和樹として、ステージに、ファンの前に帰ってきた。あたりまえの挨拶のようで、たくさんの人たちの想いがつまった愛の言葉だったに違いない。
加藤「デビュー7周年、久々のソロライブということで緊張してます。でも、またこうやってステージに立てて、みんなの顔見てたら思わずニヤけてしまいました。今日は、いつものメンバーと、そして俺とみんなで、最高の夜にしていきたいと思いますよろしく~」
加藤の言葉に会場の盛り上がりは絶頂。ファンの手拍子に包まれながら、自身が作詞した「Ohyeah! Goway!」を歌う。続いては「Lovebite」。加藤からファンへの愛の証。今まで盛り上がっていた客席が一変、まっすぐに加藤を見つめて彼の声に聞き入っていた。と思ったら、またしてもアップテンポな「神様ヘルプ」、ミディアムテンポな「faith」と曲が繰り返される。ステージ上では、客席覗き込むように加藤が自由に動き回る。まるで恋する女性が加藤に、そして歌に、揺さぶられているような瞬間だった。
「faith」を歌い上げた後、加藤は真っ白な衣装に身を包み、ファンの前へと登場した。月の光を思わせるライトを背負い、ボーカロイド曲「上弦の月」を歌い出す。すると、客席には“終わらない雨(ライト)”が降りそそぐ。ここからは、バラードタイム。胸に手をあてながら「Melody」を熱唱した。すると、ステージ上にイスが用意された。
暗闇のなか、ひとつのスポットライトが加藤を照らす。始まったのは、まさかの“朗読”。上京した18歳からこれまでを振り返り、音楽への想い、ファンへの想いを綴った手紙を読んで聞かせた。加藤らしく真剣に、ときに笑いを交えつつ、啜り泣きが聞こえる会場を感動の渦に巻き込んでいく。
「俺と出会ってくれて、ありがとう」
自分の想いを綴った後に歌ったのは「あなたに出会えて僕は幸せでした」。
「Melody」同様、自身が作詞した曲。歌い出すも、想いがこみ上げ涙してしまう加藤。客席からは「和樹~」「がんばれ~」の声。その様子に、涙してしまうファンの姿も。バラードの最後を締めくくるのは、自身が作詞作曲を手掛けた「Chain of love」。“みんなひとりじゃない”と訴えかけるように、加藤の発するフレーズと合わせるようにライトが会場を包み込んでいった。
バラードの時間は終わり、熱い時間が戻ってきた。衣装チェンジを済ませた加藤が、一曲目に選んだのは、先日の舞台でも話題となったボカロ曲「千本桜」。加藤に合わせて客席もジャンプ!ジャンプ!ジャンプ! 「Flamingice」を歌い切ったところで、このライブのスペシャル企画。
「晴れた!奇跡だ!!○○しよう!!!」
雨男・加藤考案の企画で、せっかくの七夕だから、“MC時に晴れていたらファンの願いを叶えてあげる”というもの。歌い終わった加藤がこの企画の説明をし、自ら会場の外に天気を確認しに走り出した。結果は……。「晴れ」。客席は大歓声☆ ライブ終了後、全員とハイタッチすることになった。
まさかのハイタッチ決行にヒートアップしたまま、「What can’t tonight」「Drive me Wild」「Hangglider」と休むことなく歌い続け、会場中のテンションはMAX!!!!! すると、「あついっ! みなさん、もう夏ですね。夏と言えば……、海に行きたいなぁ~! まだ行けてない人も、もう行っちゃったって人も、今日はともに汗を出していこう!!! 女性のみなさんも二の腕出していこう♪」。この叫びとともに始まったのは夏にぴったりな「BEACH!」。高く突き上げられた加藤の手にはタオルが。もちろん、それに合わせるように客席全員もタオルを握りしめ、高く腕を突き上げている。途中、水鉄砲を手にした加藤が、客席にむけて水を発射するというサプライズも。会場全体が熱狂するまま、「Instinctivelove」「灼熱でフィンガーでFIVER!」「Warning」とラストまでつっぱしった。
22曲を歌いあげ、ステージを去った加藤。が、「アンコール」が鳴りやまない。172回のコールで再びステージに姿を見せた加藤は、自身が作詞作曲した未収録曲「あいことば」をはじめ、自身作詞の「僕らの未来」「Shining Road」の3曲を披露。アンコールに、すべて加藤自ら手掛けた曲を選んだのは、ファンに対する想いからだろう。
アンコールに応えた加藤だが、それでもファンは彼を求めた。ダブルアンコール。加藤が選んだのは、4月にリリースした7周年記念作品であり、自身の作詞作曲である「軌跡」。客席と一緒になって歌い上げる。このステージで口にした言葉「死ぬまで歌い続けたい……」。そんな願いを込めた最後の一曲。音楽との、そしてファンとの“絆”を歌い上げた。
『Kazuki Kato 7th Anniversary Live “GIG ”2013~My Relation~』
M-1 Vampire
M-2 EASYGO!
M-3 グローリー
M-4 Venus
M-5 Wake Up
M-6 Ohyeah! Goway!
M-7 Lovebite
M-8 神様ヘルプ
M-9 faith
M-10 上弦の月
M-11 Melody
~朗読~
M-12 あなたに出会えて僕は幸せでした
M-13 Chain of love
M-14 千本桜
M-15 Flamingice
M-16 What can’t tonight
M-17 Drive me Wild
M-18 Hangglider
M-19 BEACH!
M-20 Instinctivelove
M-21 灼熱でフィンガーでFIVER!
M-22 Warning
EC-1 あいことば
EC-2 僕らの未来
EC-3 Shining Road
WEC-1 軌跡
1260円(税込)
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