宝塚市役所放火:被害額は1億4700万円に
毎日新聞 2013年07月14日 21時02分(最終更新 07月14日 21時33分)
兵庫県宝塚市役所の火炎瓶放火事件で、市は14日、事件による市庁舎の建物の被害額が1億4700万円に上るとの見通しを発表した。建物の構造に被害があった場合、額が増える可能性がある。市は、災害に備えて加入している全国市有物件災害共済会に火災共済金を請求する方針。
内訳は、建物復旧費6900万円、電気設備工事2200万円、空調設備工事5600万円。備品は含んでいない。市によると、第三者の不法行為による損害で、第三者に支払い能力がない場合は共済金を請求できる。市は、現住建造物等放火容疑で逮捕された高橋昭治容疑者(63)に損害賠償を求めた上で共済金を請求する考え。
市は、16日からの業務再開を目指して代替の会議室に書類などを運び込む作業を進めている。手提げ金庫などに入れていた現金6万5000円が焼損したが、業務再開に支障が出る書類の焼失は確認されていないという。
県警による現場検証は14日終了し、市は現場を報道陣に公開した。【森本宗明】