@IHayato ホリエモン騒動の記事で、プロブロガー(笑)という、ものすごく頭の悪そうな職業があることを知りました。ツイートを読むだけで大爆笑なのでフォローしますね(^_^;)
— namamono2 (@namamono_2) June 25, 2013
「ブラック企業、嫌なら辞めれば?」がよく読まれた結果、こんな人が釣れていました。フォローありがとうございます!
「頭が悪い」とはどういうことか
「頭の悪そうな職業」とはいかにも抽象的で、何をもって断じているのか気になります。が、たしかに世の中には「この人頭悪いなぁ…」と思うことはあったりします。というわけで、どういう要素があると「頭が悪い」と言えるのかを考えてみました。
傲慢で鈍感
ぼくのなかで「この人頭が悪いなぁ」と断じてしまいたくなる瞬間、または「自分は頭が悪いなぁ」と思って自己嫌悪に浸る瞬間というのは、自分または他人に「傲慢」と「鈍感」を見いだしてしまったときです。
たとえばぼくは、中学生の頃「人殺しをするような人間は死刑をもって望むべきだ」と考えていました。「人殺しをするという取り返しの付かない行為を行った人間は、同じく取り返しの付かない方法で報いを受けるべきだ」と考えていた記憶があります。
さすがに、これは自分の頭の悪さにうんざりします。色々指摘できますが、まず「自分は決して人殺しをしない人間だ」と考えている時点で、かつてのぼくは鈍感かつ傲慢です。お前はどれだけ自分に自信があるんだ、と。
自分というものの不安定さ、互いに影響を与え合っていることを自覚している現在のぼくは、「自分は生涯人殺しをしないし、それに関わることはない」と断定できません。30年後、ぼくは誰かをこの手で殺しているかもしれない。または殺人に関わっているかもしれない。それをぼくは、否定することができません。殺人を犯し、裁かれている彼・彼女は、実はぼくであってもおかしくない。だからこそ、極刑を簡単に考えてはいけない…今のぼくは、そういう思考を手にしています。幾分ですが、傲慢と鈍感から脱し、真理に近づいたといえるでしょう。
自分が考えていることは無条件に正しいと思い込む。今の自分は揺るぎない存在だと思い込む。これはまさに「頭が悪い」人でしょう。みなさんの周りにもいませんか、そういう人。
盲目に正義を振りかざす
さらに、鈍感と傲慢に陥った上で、正義感たっぷりに他人を裁こうとするその姿勢は、よりいっそう「頭が悪い」と言わざるをえません。たとえば匿名アカウントを用いて「あいつはおかしい」「社会の害悪だ」「つまらない」「異常だ」「氏ね」「アホ」などとつぶやき、他者を貶めようとする人たち。
もちろん、社会を生きていれば、時には「これは悪だ」と断罪する必要に駆られることもあります。ぼく自身もまさに、今こうして自分の正義を振るっています。「盲目な正義を振るう人」は悪だとぼくは断罪します。そんな行いは、やめた方がいい。冒頭で紹介した@namamono_2さんも、さっさとアカウントを閉鎖して本でも読んだ方がいい。
世の中には、匿名または上下関係という立場を利用して、自分の正義を振りかざす人が数多くいます。卑近な例でいえば、自分が頑健であるのをいいことに、体調不良で会社を休む社員を「怠け者」扱いする人間などが、その一例といえるでしょう(「申し訳ありませんがお休みさせてください」?なんで有給取るのに謝るの?)。彼らは間違いなく「頭が悪い」です。
自分の人生を生きない
もう少し違う軸では、他人の人生にかまけて、自分の人生を生きることをしていない人は、厳しいですが「頭が悪いなぁ」と思ってしまいます。
それはたとえば、「匿名アカウントをわざわざ作って、有名人に粘着する」ような人たち。自分の人生無駄にしていることにどうして気がつかないんでしょう。色々鬱屈した結果なんだと思いますが、なぜそんな行いを甘受できてしまうのか、ぼくにはわかりません。毒を食べつづけるようなものですよ。
もう少し身近なところでは、他人とのコミュニケーションに気を遣いすぎたあまり、「ソーシャル疲れ」をしてしまうような人たち。別にメッセージがいつまでも既読にならなくたって良いじゃないですか。あなたはあなたの人生を生きればいいんですよ。
経営者でもないのに「私がいないと職場が回らないんです。だから会社を辞められないんです」と、無駄に責任感を負ってしまう人も「頭が悪いなぁ」と反射的に思ってしまいます。ほとんどの場合それは思い込みですし、もしも「私が抜けたら会社がつぶれる」のなら、そんな会社はさっさと逃げ出した方がいいです。
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「頭が悪い」という抽象的な言葉をブレークダウンすると、このような内容になりるかと思います。
いずれも度合いの問題で、ぼくは未だに鈍感で傲慢、正義を振りかざしておりますので、「プロブロガーという頭の悪そうな職業」というのは、案外慧眼だと思います。まだまだ精進が足りないので、文筆活動を通して「自分」を捨てていきたいところです。