新たなスタート切る

朝銀北東・中部・西、事業譲受譲渡が完了


 朝銀北東(本店・札幌市)、中部(本店・岐阜市)、西(本店・岡山市)の3信用組合が2年あまりに渡る事業譲受譲渡を完了し、26日に新たなスタートを切った。これによって、朝銀青森、宮城からの事業を譲り受けた朝銀北東の事業地区は1道5県となる。朝銀愛知、福井の事業を譲り受けた朝銀中部の事業地区は7県に、朝銀広島、山口、福岡、島根、長崎の事業を譲り受けた朝銀西の事業地区は10県になる。店舗数は北東が11店舗、中部が23店舗、西が20店舗。預金量は北東約1050億円、中部約1547億円、西約1441億円。

北東  宮城、青森支店で除幕式

朝銀北東信用組合宮城支店で行われた除幕式(26日)

 朝銀北東宮城、青森支店が26日、それぞれ新たなスタートを切った。同日、両支店でそれぞれ除幕式が行われた。

 朝銀宮城(仙台市)で行われた除幕式。総聯宮城県本部の朴広基委員長、「萬石・県商工会会長、金正中・朝銀北東理事長が玄関の窓にかけられていた幕をおろすと、集まった参加者らは大きな拍手で朝銀宮城支店のスタートを祝った。

 県商工会の申秀雄副理事長は、「ようやく光が見えてきた。民族金融機関は全同胞の『銀行』という観点で見守っていくべきだと思う」と述べた。李章好・県商工会理事も、「9年前に朝銀の支援でパチンコ店を始めた時の感謝の気持ちは今でも忘れない。これからも同胞と商工人の信頼を得るため、役職員らが力を合わせてがんばってほしい」とエールを送った。

 一方、朝銀北東宮城支店の崔信義支店長は、「『復旧建設』が本格的に始まったわけです。同胞の信頼を回復するために朝銀の姿を整え、県下4000人の同胞たちの生活と経済活動を手助けできるようがんばりたいと思います」と決意を語った。

中部  名古屋、福井支店でテープカット

朝銀中部信用組合名古屋支店でテープカットが行われた

 朝銀中部では26日、名古屋支店と福井支店でテープカットが行われた。

 名古屋支店では午前9時、営業開始と同時に正面玄関でテープカットが行われた。これに先立ちあいさつした「鎔周理事長は、「1世同胞が相互扶助の協力精神に基づいて設立した民族金融機関を責任を持って守り、発展させていかなければならない」と語った。

 テープカットには、組合役員、地元商工会役員らも訪れた。

 在日本朝鮮人愛知県商工会の権相海会長は、「2年あまりの長い間、愛知の商工人らが心待ちにしていた日がやっと来た。これから朝銀中部を発展させるために尽力したい」と話した。三重県商工会の李俊秀会長も、「名実ともに民族金融機関としての使命を果たすことができるよう協力していきたい」と述べ、新しい門出を祝った。

コメント

安心できる経営基盤築く

金正中・朝銀北東信用組合理事長

 2つの支店が新たに出発しましたが、相互扶助の精神で北海道、東北地方の同胞社会、企業の発展にいっそう貢献しなければならないと決意しています。

 金融行政政策の変化に対処できる経営体質と基盤を構築し、同胞の信頼を回復して彼らの力を集結させなければなりません。経営体質の健全化と安定性を引き続き維持し、成長させるとともに、同胞と取引者が安心できる確固たる経営基盤の構築に務める所存です。

 これまでの教訓を分析して、同胞たちに実利をはかるうえで、すべての役職員が責任を持って活動していきたいと思います。

同胞に密着した経営を

裴鎔周・朝銀中部信用組合理事長

 今回の措置は金融システムが大きく変わり、新たな金融政策に主導的に対処して21世紀にも朝銀の永続性を引き続き保障し、真の民族金融機関として同胞組合員により奉仕するために取られたものです。

 今回、朝銀愛知と福井の事業を譲り受けたことで、朝銀中部信用組合は名実ともに中部地方全域を営業区域とする広域組合として新たにスタートしました。

 朝銀中部の全役職員は、再スタート後の今年度事業が今後の事業発展に大きく関わってくることを肝に銘じ、同胞に密着した経営をめざしていきたいと思っております。

愛される「私たちの銀行」に

崔剛士・朝銀西信用組合理事長

 過去2年間のさまざまなう余曲折を経て、事業譲渡譲受事業を成果裏に終えた朝銀西信用組合は26日から西日本一帯を管轄する広域信用組合として新しいスタートを切りました。

 これによって、広範な基盤を持ち経営の合理化を確保し同胞組合員により多くのサービスが可能となります。

 私たちは同胞組合員の信頼を一日も早く回復し、相互扶助の精神に沿って民族金融機関としての使命と役割を果たし、組合員に愛される「私たちの銀行」にしていくために、精一杯がんばります。

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