油田探査用高圧電源を開発 浜松ホトニクス

(2013/7/12 7:47)
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浜松ホトニクス製の高温対応光電子増倍管(左)と新製品の高圧電源

 浜松ホトニクスは11日、油田探査に用いる光電子増倍管用の高圧電源「C12733」を開発したと発表した。10月1日から国内外の掘削機メーカーや関連企業にサンプル出荷し、来年4月の量産開始を予定している。
 光電子増倍管は地層の種類や密度などを測って、油田の位置や規模を特定するための検出器として利用されている。検出器と駆動用電源は掘削ドリルの近くに配置されるため、過酷な温度や衝撃などが加わる環境下でも安定した動作が可能な製品が求められる。
 新製品は地下約5千メートル、175度の環境下で、千時間の安定動作ができ、数百時間の動作が限界だった従来品よりも大幅な長寿命化を達成した。回路の設計を見直すことで、衝撃や振動が加わる中でも必要な出力を常に得られるようにした。氷点下40度でも動作可能だ。
 同社は地下約5700メートル、200度の高温に対応した高圧電源も現在、開発中。同社製高温対応光電子増倍管と相性の良い電源を供給することで、地下資源掘削分野のほか、航空・宇宙分野での販路拡大も見込んでいる。
 直径22・2ミリ、長さ85・4ミリ、重さ80グラムで、税込み35万円。初年度は150台、3年後は千台の販売を目指す。

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