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最終更新:2013年7月11日(木) 0時57分

パイロット乗員組合ALPAが抗議文を公開

 アシアナ航空機事故の調査にあたるNTSB=アメリカ国家運輸安全委員会が連日会見し、フライトレコーダーの内容などを公表していることに、アメリカとカナダのパイロットで作る乗員組合が「いい加減な憶測を招く」とする抗議文を公開しました。

 アメリカとカナダのパイロットで作る乗員組合ALPAは9日、アシアナ航空機事故の調査にあたるNTSBが事故直後から連日会見し、フライトレーダーなどのデータを公表していることに対し、「調査の初期段階において飛行記録などを明らかにしていることに驚いている」とする声明を発表しました。

 この中でALPAは、フライトレコーダーやボイスレコーダーなどを、一部だけ公開することは「いい加減な憶測を招き、安全な運航に有害となる可能性がある」と批判。その上で NTSBに対し、「世論を一定の方向に信じさせるのではなく事実の積み重ねで客観的な調査を進めるべきだ」としています。

 「NTSBはその透明性で評価されてきており、我々は旅行する社会のために働いているのです」(NTSB=アメリカ国家運輸安全委員会・ハースマン委員長)

 NTSBのハースマン委員長は、他の事故調査の時と同様の情報公開をしていると述べ、「特定のロビー団体のためでなく、一般社会のためだ」と、正当性を強調しました。(10日18:38)

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