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早急な原因究明求める 県廃炉安全監視協 第一原発井戸水の汚染で

 県廃炉安全監視協議会の環境モニタリング評価部会の初会合は11日、福島市の杉妻会館で開かれた。東京電力福島第一原発の井戸水から高濃度放射性物質が検出されている問題について、委員からは早急な原因究明と対策の策定を求める声が上がった。
 同原発の井戸水のセシウム濃度が急上昇した問題では、セシウムが付着した土が混入していたためと東電が発表した。そのため、委員からは「測定の目的意識が欠けているのではないか」と、東電に対して測定方法に一定のルール作りを要求した。また、原発敷地内の汚染水の監視に、原子力規制庁や県も関わるように求める意見もあった。
 初会合には有識者や県と関係市町村の担当者でつくる委員ら約50人が出席した。東電や原子力規制庁、県の担当者が汚染水の拡大防止策や海洋モニタリングの状況などを説明した。
 席上、県が先月末に再開した同原発周辺の海水のモニタリング検査結果が報告された。セシウム134は1リットル当たり0・31から2・4ベクレル、セシウム137は同0・59から5・0ベクレルだった。
 海底土はセシウム134が1キロ当たり116ベクレルから286ベクレル、セシウム137は同234ベクレルから582ベクレルで、環境省の調査結果と同等の値だった。

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