新源泉掘削終え見学会 湯遊つちゆ温泉協同組合
東日本大震災で主力源泉の1つが損壊した福島市の土湯温泉で、温泉を供給している「湯遊つちゆ温泉協同組合」が新たな源泉の掘削を終え12日、現地で組合員らを対象に噴気見学会を開いた。
同組合は県の補助を受けて4月から新源泉となる17号源泉の掘削を開始し、6月末に作業が完了した。見学会には約50人が参加した。加藤勝一理事長は「新たな源泉のおかげで、供給体制は飛躍的に安定する」とあいさつした。組合員らは勢いよく噴き出る蒸気と湯を見て、感嘆の声を上げていた。
今後はタンクや配管などの地上設備を設置するため、蒸気を見ることはできなくなる。設備は9月に完成し、10月から供給を始めるという。
同温泉は損壊した1号源泉に代わり、16号と2号の2つの源泉で、各温泉旅館などが必要とする毎分1000リットルの湯を供給している。このうち毎分700リットルを供給する16号源泉は12月に点検を控えており、新たな主力源泉が必要となっていた。掘削した17号源泉は毎分700~1000リットルを見込んでいる。
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