第一線で活躍していた芸能人が、ある出来事を境にこつ然として表舞台から消える。今の矢口真里の動きを見ていると、芸能界から着実に干されつつあるのがわかる。自身の積み上げてきたキャリアが一気に消し飛んでいく恐怖たるや、相当のものなのではないだろうか。
そんな干され芸能人の中には、世間にはまったく知られることのない闇のグループの工作により、お茶の間から消されてしまった哀れな人たちもいる。
日比谷のホテルで待ち合わせた50代半ばの小太りの男性T氏。表向きの顔はスポーツイベントやアイドルタレントの興行を取り仕切るプロモーターだが、中部地方で長年、某組織の代紋を預かる幹部でもある。
「この仕事を本格的にするようになったのは、平成に入ってからだね。主な取引先はバーニングプロダクションのS。彼とは昭和40年頃からの付き合いでね。俺も最初はビックリしたよ、Sが『どうしても潰したい芸能人がいるからTちゃん頼む! 死ななければ何してもいい!』なんて言うんだ。長い付き合いだから、むげに断ることもできないしね。どうやって追い込むか? まぁ俺たちが使う方法は、グループで行う典型的な脅しだな。それに『俺流』の効果あるアレンジを加えてるよ(笑)」
バーニングのドンS氏の周りには、常にキナ臭いうわさが漂っている。T氏率いるグループは、そのS氏の闇の部隊ということなのだろうか。
■標的となった芸能人とは
「2003年末頃だったな、Hを潰してくれって言れてね。どうもSが目をかけていた女に手を出しちゃったみたいでさ、『あいつを徹底的に追い込んでくれ』って、そりゃとんでもない剣幕だったな(笑)。マチャアキの逆鱗に触れたって言われてるけど、あれは表向きの理由。実際は、Sの女を寝取った制裁的な意味合いが強かった」