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環境省が減容化施設を計画 都路、川内にまたがる東電施設に

 環境省は田村市都路町と川内村にまたがる東京電力南いわき開閉所に、放射性物質で汚染された可燃性廃棄物の減容化施設の整備を検討している。11日、同省担当者が田村市都路町の行政区長会で計画を示し、事前調査に向けて住民説明会を開く意向を伝えた。
 計画では、減容化施設に仮設焼却炉を設置する。県中地方、県南地方、いわき市、川内村、会津地方、南会津地方の農林業系廃棄物(稲わら・牧草・堆肥など)と、1キロ当たり8000ベクレル以下の下水汚泥を処理する。地元の田村市と川内村の東電福島第一原発から半径20キロ圏外の除染で出る可燃性廃棄物も扱う。処理で出る焼却灰は両市村外の民間管理型処分場に搬出する予定。
 南いわき開閉所は田村市都路町と川内村の境にあり、発電した電気を変電所に送るための送電線系統の切り替えなどを行う施設。同省は造成済みの平地約6万平方メートルを確保できる点や、国道などのアクセス面を踏まえて候補地に選定したとみられる。
 説明会などで地元の了解が得られれば水源などの現地調査や処理量の精査に入る。計画では来年1月ごろの着工、5月ごろの搬入開始を目指す。

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減容化事業の計画が示された行政区長会
減容化事業の計画が示された行政区長会

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