善意海越えアフガンに 震災支援のランドセル活用 渋川小(二本松)10月にも寄贈
二本松市の渋川小(菅野哲哉校長、児童数131人)の6年生28人は、武装勢力によるテロなど不安定な情勢が続くアフガニスタンの子どもたちへランドセルを贈る。ランドセルは東日本大震災直後、地域住民から「用意できない児童がいたときのために」と寄せられていた。アフガニスタンで取材活動を続ける写真家内堀タケシさん(58)を通じて10月にも届ける。
同校の児童はこれまで、内堀さんによる写真教室などで、アフガニスタンの現状に理解を深めてきた。今月9日も内堀さんが訪れ、6年生の授業に参加した。内堀さんは平成16年からアフガニスタンにランドセルを届けている。そのエピソードが書かれた写真集「ランドセルは海を越えて」を読んだ。
読後、文房具や教室さえ十分でないことを知り「学校に行くことが当たり前ではないと分かった」「ランドセルがあるだけでこんなに喜ぶとは知らなかった」などと、感想を発表した。「自分たちもランドセルを贈ってはどうか」と提案があった。震災後に届いた善意を有効活用しようと寄贈を決めた。
今後、ランドセルを送る資金をみんなでつくることにした。内堀さんをサポートしている企業の倉庫がある横浜市までの送料を、募金活動やバザーを開いて集める。
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