宝塚市役所で火災　火炎瓶投げた男、放火容疑で逮捕

　１２日午前９時４０分ごろ、兵庫県宝塚市東洋町の宝塚市役所１階で「火災が起きた」と市職員から１１９番通報があった。宝塚市によると、男がガソリンのようなものが入った瓶を１階の市税収納課のカウンター内に投げつけ、約２２００平方メートルが焼けた。男は逃げようとしたが、職員らに取り押さえられ、現住建造物等放火の疑いで現行犯逮捕された。この火事で職員ら男女５人がけがをした。

　宝塚署によると、男は宝塚市山本南３丁目、無職高橋昭治容疑者（６３）。ガソリンとみられる液体が入ったポリタンク一つと瓶２本を持っていたという。税金の滞納について職員と話をしている途中で激高し、瓶を１本投げつけて割った後、もう１本に火をつけてさらに投げつけたらしい。

　高橋容疑者は「腹が立ってやった。マンションの固定資産税を滞納していて、督促状が何度も届いたので文句を言いにいった」「預金通帳も差し押さえられた」「ポリタンクもぶちまけた」「瓶とポリタンクは黒いカバンに入れて持って行った」などと供述し、容疑を認めているという。