往年の名車が福島路疾走 「ラフェスタ」13、14日開催 3年ぶり
クラシック・スポーツカーの祭典が3年ぶりに本県に戻ってくる。13、14の両日、「ラフェスタ・エスターテ 2013」が開催され、往年の名車が雄姿を現す。
走行ルートは【図】の通り。初日は午前8時半に天栄村のブリティッシュ・ヒルズを1台ずつスタートし、白河市の小峰城、下郷町の大内宿、柳津町の円蔵寺などを経て午後5時ごろ北塩原村のホテルグランデコに到着。最終日は午前7時にホテルグランデコを出発し吾妻山の浄土平、福島市の飯坂温泉から宮城県白石市、山形県米沢市、喜多方市などを経てホテルグランデコに午後4時ごろゴールする。走行距離は約500キロ。
元F1レーサーの片山右京さんが北塩原村のラビスパ裏磐梯の金子健一総支配人と組んで出場するほか、同じく元F1レーサーの鈴木亜久里さんらが参加予定。ブガッティ、アルファロメオ、ベントレーなど1920~1960年代のスポーツカー36台が走る。
「ラフェスタ」は東京の企画会社フォルツァの主催で平成9年に始まった。東京を出発し、裏磐梯など県内各地を通る約1600キロのコースで「ラフェスタ・ミッレミリア」として毎年秋に開催され、人気を集めていた。震災で23年から軽井沢-箱根方面にコースが変更された。
参加者や県内の関係者から「東北を走りたい」「戻ってきてほしい」との声が毎年寄せられ、秋の「ミッレミリア」とは別の新しい夏のイベントとして開催が決まった。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を支援する狙いがある。
1954年製のポルシェで出場する伊達市の会社社長、三品清重さん(64)は「古い車は暑さ対策などに気を使うが、世界に何台とない名車のオーナーと語り合うのが楽しみ」と期待する。イベント統括の円谷祐介フォルツァ制作部長は「手を振ってくれる住民も多く、また東北の道を走りたいという人が多かった。古い車が元気に走る姿が東北の皆さんの励ましになれば」と話している。
■雄姿見てほしい ラビスパ裏磐梯の金子総支配人がPR
ラフェスタ・エスターテ2013の通過ポイントとなるラビスパ裏磐梯の金子健一総支配人は9日、PRのため福島民報社会津若松支社を訪れた。
元プロレーサーの金子総支配人は震災後、タレント堺正章さんらのクラシックカーのイベントを2年にわたりラビスパ裏磐梯で開き、今回の開催実現にも尽力してきた。「何とかラフェスタの灯を守りたかった。名車の姿をぜひ見てほしい」と話している。問い合わせはラビスパ裏磐梯 電話0241(33)2200へ。
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