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震災、風化させない あすで2年4カ月 楢葉大楽院で初の法要

 東日本大震災から11日で2年4カ月を迎える。月命日を前に9日、楢葉町の大楽院で、全国の震災犠牲者を追悼する初めての法要が営まれた。
 名誉住職の酒主明寛さん(76)と親交のある群馬県の真言宗豊山派邑楽宗務支所が執り行った。同支所に属する約20の寺院から住職や総代約70人が参列し、大楽院の総代ら約10人と共に焼香した。
 大楽院は太平洋から2キロほどに位置し、震災時には津波が500メートル手前まで迫った。酒主さんは東京電力福島第一原発事故直後に群馬県館林市に避難し、首都圏各地で被災地の声や復興の現状などを伝える活動を続けている。いわき市中央台飯野に別院を設けた。「震災と原発事故の記憶を決して風化させてはならない。被災者の思いをこれからも伝えたい」と話している。
 同町によると9日現在、町内の津波などによる震災の死者は11人、不明者2人、関連死81人。

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11日の月命日を前に行われた震災犠牲者追悼法要=楢葉町・大楽院
11日の月命日を前に行われた震災犠牲者追悼法要=楢葉町・大楽院

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