スイス製薬大手の日本法人、ノバルティスファーマ（東京・港）の社員が、身分を明かさずに自社の高血圧症治療薬ディオバン（一般名バルサルタン）の効果を示す臨床研究に参加していた問題で、同社は３日、二之宮義泰社長ら９人の報酬を２カ月間10％減額すると発表した。
全社員に研修を行うため７月１日から５日間、全ての医薬品の販促活動を停止。今後、社員の研究機関との兼業や社外の研究活動に関する内規を制定する。
京都府立医科大など５大学の臨床研究に社員が参加しながら所属を開示しなかったことについて、同社は「利益相反の観点から不適切で、販促活動に使っていたことをおわびする」とした。論文の内容には「データの意図的な操作や改ざんはなかった」としている。
ノバルティスファーマ、ディオバン
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