ザックジャパンのエースに新たな問題が浮上した。イタリアの名門ACミラン移籍が来年1月に持ち越しとなりそうな日本代表MF本田圭佑(27)が所属のCSKAモスクワ(ロシア)で「試合に出られない」と指摘された。しかも移籍実現までに生じる“空白の6か月”が2014年ブラジルW杯に臨む日本代表にも大きな影響を与えるという。これは一体どういうことなのか――。
本田の実兄で代理人の弘幸氏(29)らが11日にミランと交渉し、イタリアの各メディアは「来年1月に加入で合意。4年契約」と報じた。今夏移籍の可能性も残されているものの当面移籍は持ち越し。そこで問題視されるのはCSKAモスクワの方針だ。
すでに本田の移籍を見越しているCSKAモスクワは今季、ブルガリア代表MFゲオルギ・ミラノフ(21)と、MFステベン・スベル(21)を獲得。なかでもミラノフはブルガリアの至宝と呼ばれる期待の若手で、クラブ側は、本田移籍後の新エースと考えている選手。当然リーグ戦でも積極的に起用する方針だ。
CSKAモスクワは本田について、タイトルのかかるロシアスーパーカップ(13日、対ゼニト)までは戦力と考えている一方、ロシアリーグ戦に向けロシア紙は「(レオニード)スルツキ監督の頭痛の種。(移籍する本田の起用は)非常に難しいことだから」と報じたように、指揮官は本田の起用に慎重だ。
シーズン途中にクラブを去る選手より、大金を注ぎ込んで獲得した新戦力を重用するのは当然。チームの連係面などを考慮すれば、本田をベンチやBチームへ降格させ、完全な“構想外”とする可能性は高い。公認選手代理人も「フリーで出て行く選手に対して欧州クラブでは珍しくないこと」と指摘した。
来年1月のミラン入りまで“空白の6か月”となりかねず、本田のパフォーマンスに大きな影響を与えることは必至。試合勘や体力の低下に加え、DFとの駆け引きなど衰えてしまうものは多い。日本代表として臨む来年夏のブラジルW杯に向けて不安が残る。
まだ欧州の移籍期限となる8月31日までミラン入りの可能性も残されているが、本田の去就問題が日本サッカー界にも波紋を広げることになりそうだ。
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