Jリーグで仰天プランが進行中だ。Jリーグ関係者らによれば、低迷する国内サッカー復活の起爆剤として、昨季限りで現役を退いた元イングランド代表のスーパースター、MFデービッド・ベッカム氏(38)に白羽の矢。日本で“復帰”させるべく、Jクラブが貴公子の獲得に動くよう要請するというのだ。果たして、その皮算用とは――。
世界中で愛されたベッカム氏はマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)やレアル・マドリード(スペイン)でプレー。最後の所属クラブの名門パリ・サンジェルマン(フランス)ではリーグ制覇を実現させ、最高の形でサッカー人生を締めくくった。
そんなベッカム氏に対して、Jリーグ幹部は「まだ日本なら十分にプレーできる。どこかのJクラブが獲得してくれないかな。獲ってほしい。(低迷が続くJリーグの)起爆剤として期待できるんだ」と明かし、各Jクラブに獲得を依頼する方針を示した。
Jリーグでは元イタリア代表FWアレサンドロ・デルピエロ(38=シドニーFC)がユベントス(イタリア)からの移籍を決めた際に、各Jクラブに資金補助とともに獲得を要請。当時は「ホームだけでなくアウェーでも客が入ればJリーグが(資金を)補助しても元が取れる」としたが、実現には至らなかった。
ただベッカム氏の場合は「彼はお金なんかじゃないんですよ。何か新たなモチベーションがあれば、まだやると思う」(日本サッカー協会幹部)。ベッカム氏はパリSGで受け取る年俸400万ポンド(約6億円)全額を児童福祉施設に寄付したように、プレーする意義があれば現役復帰し「Jリーグでやる可能性はある」(同)という。
Jリーグの創設時には、1989年に引退した元ブラジル代表MFジーコ氏(60)がプロリーグ設立のプロジェクトに共感。91年に当時2部リーグの住友金属(現鹿島)で現役復帰を果たした。ジーコ氏を尊敬し、日本通としても知られるベッカム氏なら、同じ道を歩む可能性があるというわけだ。Jリーグがベッカム氏の招聘に成功すれば、世界が注目するリーグとして活性化する。日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)も「世界中の優秀な選手を連れてきてセリエA(イタリアリーグ)は成長した。日本もそういうことが必要」と話している。
もちろん引退を決断したベッカム氏を“翻意”させるのは簡単なことではなく、ハードルは高い。ただ地盤沈下を阻止するためには、強烈なカンフル剤が必要なことも事実。リーグの働きかけに動き出すクラブが出てくるのか注目だ。
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