ジャン=ギアン・ケラス
無伴奏チェロリサイタル
[出演]
チェロ:ジャン=ギアン・ケラス
[曲目]
11/16[土]
J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会
J.S.バッハ:
- 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
- 無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV1010
- 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
- 無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011
- 無伴奏チェロ組曲第2番 二短調 BWV1008
- 無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012
11/22[金]
ベンジャミン・ブリテン生誕100年バースデー・コンサート
- ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番 op.72
- コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ op.8
- ブリテン:無伴奏チェロ組曲第2番 op.80
- ブリテン:無伴奏チェロ組曲第3番 op.87
チケット情報
- [料金]全席指定(税込)
- 各日 S:¥5,000 A:¥4,000 B:¥3,000
- [チケット発売日]
- Arts友の会優先発売 :7月5日[金](特典:10%割引)
一般発売 :7月12日[金]
インターネット予約受付開始(予定) :7月16日[火]10:00〜
- [チケット取り扱い]
- 東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:195-959)
ローソンチケット 0570-000-407(Lコード:37162)
イープラス http://eplus.jp/
JTB各支店、JTBトラベランド各店舗 http://www.jtb.co.jp/ticket/
公演について
© Marco Borggreve
現在、最も実力と人気のあるチェリストの一人で、日本にも多くの熱烈なファンを持つジャン=ギアン・ケラス。1967年生まれで、まさに働き盛りを迎えている今、無伴奏レパートリーの傑作ばかりを集めた2日間のリサイタルを行います。
第1日は、“チェロ音楽の旧約聖書”と呼ばれるJ.S.バッハの無伴奏組曲全6曲を一挙演奏。第2日は、その日がちょうど生誕100年の誕生日にあたるイギリスの大作曲家ベンジャミン・ブリテンの組曲全3曲と、コダーイのソナタという20世紀のツインピークスによる贅沢なプログラムです。
至高の作品が、現代屈指のチェリストによって、東京オペラシティ コンサートホールにたっぷりと響きわたる ─。深まる秋にふさわしい音楽会に、ご期待ください。
出演者プロフィール
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
Jean-Guihen Queyras, cello
1967年モントリオール生まれ。リヨン国立高等音楽院、フライブルク音楽大学、ジュリアード音楽院でチェロを学ぶ。レパートリーはバロックから現代まで多岐にわたり、ウィーン楽友協会、アムステルダムのコンセルトヘボウ、パリのシャンゼリゼ劇場、ロンドンのウィグモアホール、ニューヨークのカーネギーホール等、欧米の権威あるコンサートホールの多くでリサイタルを行っている。また、ブリュッヘン、ヘルビッヒ、アルブレヒト、フィッシャー、ヘレヴェッヘ、ビエロフラーヴェク、スラットキン、ナッセン、ノリントン等の指揮のもと、フィルハーモニア管、パリ管、チューリッヒ・トーンハレ管、スイス・ロマンド管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、BBC響、プラハ・フィル、ネーデルラント・フィル、フィラデルフィア管、N響、読響、東響を始めとするオーケストラと共演。初来日は1995年。2000年以降は毎年様々な企画で来日公演を行い、日本のファンを増やしている。演奏楽器は1696年ジョフレド・カッパ製(メセナ・ミュジカル・ソシエテ・ジェネラルより貸与)。2002年グレン・グールド国際プロテジェ賞受賞。ドイツ・フライブルク音楽大学教授。
*曲目、出演者等は、変更になる場合がございますのでご了承ください。
*4歳未満のお子様のご入場はご遠慮ください。
*ネットオークション等での営利目的の転売はお断りします。
主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛:日本生命保険相互会社/ジャパンリアルエステイト投資法人
*4歳未満のお子様のご入場はご遠慮ください。
*ネットオークション等での営利目的の転売はお断りします。
主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛:日本生命保険相互会社/ジャパンリアルエステイト投資法人
2013年11月 東京オペラシティ コンサートホールにおける
バッハ/ブリテン チェロ組曲全曲演奏会に寄せて
ジャン=ギアン・ケラス
© Marco Borggreve
素晴らしい東京オペラシティコンサートホールで久しぶり(13年ぶり)に演奏する機会をいただき、感激しています。今回は無伴奏チェロ作品史上における二大傑作 ─ バッハとブリテンの無伴奏組曲全曲 ─ を対にして演奏する特別なプロジェクトとなります。
バッハの無伴奏チェロ組曲全6曲は、音楽史上まれに見るほど大胆で、感銘深いユートピアと呼ぶにふさわしく、それまで伴奏用とされていた楽器を用いて、ただ一人の奏者が2時間のオペラを演じます。これは砂漠の真ん中にヴェルサイユ宮殿級の城を、あるいはアマゾンの密林に歌劇場を建てるような壮挙です。
本企画を実現するにあたり、ピラミッドのような型をした荘厳な東京オペラシティコンサートホールは、まさに願ってもない会場と言えるでしょう。クリアな音響、そして壮大な造形。これぞバッハの音楽そのものです。
日本でバッハの組曲全曲を一日で演奏するのは私にとって初めてのことで、かけがえのない経験になると思います。
続けて演奏することで、6つの組曲は6つの異なる世界を巡る旅となりながら、緊密に結びついてひとつになり、未知の領域への入り口となるのです。
ベンジャミン・ブリテンは、自身の独特な深みと率直さ、そしてロストロポーヴィチの存在とその影響により、バッハの死後ほぼ3世紀を経て無伴奏チェロ組曲を書くことに挑んだ唯一の作曲家です。ブリテンのチェロ組曲は、形式や調性までもがバッハから直接の影響を受けています。彼がもう少し長く生きていれば6曲を書いたかも知れません。
バッハの組曲同様、ブリテンの組曲も技術的に難しく、また偉大なる魂の深みにあります。特に第3番は“もうひとつの世界”との対話を試みており、ロシア正教の聖歌からの感動的な一節で締めくくられます。
心に残る2日間の旅を皆さんとご一緒するのを楽しみにしています!