戦時の国債や配給切符 長岡京で企画展、生活を振り返る
戦時中の暮らしを振り返る企画展示「銃後の生活~欲しがりません 勝つまでは~」が、京都府長岡京市天神の市立図書館で開かれている。戦費調達で発行した国債や食料の購入券などが並び、戦争がもたらした圧迫感を伝えている。
1941年に神足小の運動会を撮影した写真は、子どもたちが「チョキン」という文字に並んでいる様子をとらえている。日中戦争で膨張した戦費を賄うため、当時の国は国民に貯蓄を奨励しており、その影響が子どもたちにも及んでいたことを示している。
額面50円と7円50銭の戦時貯蓄国債も陳列し、町内会や隣組に半ば強制的に割り当てられたことを紹介している。サトイモの配給を得るための切符や、下海印寺地区の農家に農産物の供出を割り当てた帳簿、国に供出された乙訓寺の釣り鐘の写真もある。
9月29日まで。8月に展示内容を一部入れ替える予定。
【 2013年07月12日 11時15分 】