|
復興への蒸気 土湯温泉の「代替源泉」が完成

|
源泉管から勢いよく噴気する蒸気を見学する組合員ら
|
東日本大震災で源泉の一つが使用できなくなっていた福島市の土湯温泉の代替源泉が12日までに完成した。同日、現地で同源泉の噴気見学会が開かれ、旅館関係者らが完成を祝った。
湯遊つちゆ温泉協同組合の主催。同温泉ではもともと四つの源泉を使用していたが、震災で一番古い源泉の管が断裂した。
震災から2年が経過し、旅館の営業再開など復興に向かう同温泉街の需要に応えようと、県の補助を受けて4月下旬から代替源泉の掘削を実施。同源泉は深さ96メートルで、毎分約700リットルの温泉量を確保できるという。供給開始は10月からの予定で、源泉探訪の企画を再開するなど温泉街活性化にもつなげていく。
見学会には組合員や行政関係者約40人が参加。加藤勝一理事長が「多くの人の支援のおかげで安定した温泉供給を実現できる」とあいさつした。参加者は、源泉管から力強く噴気する蒸気をカメラに収めるなどし、見守っていた。
(2013年7月13日 福島民友トピックス)
|
|
|