7回、右飛に倒れる阪神・マートン=甲子園球場(撮影・白鳥恵)【拡大】
7月10日の中日戦(沖セル)で3号3ランを含む5打数3安打4打点。自らのド派手な活躍で南国での遠征を締めくくり今カードに突入したが、その直前に「これ(6連戦)が一番大事。6試合全勝するつもりで。球宴までに巨人との差が広がらないように…。むしろ詰めていくぐらいの気持ちでやっていく」と発言。チームをここまで押し上げたムードメーカーらしく、自らとチームを奮い立たせていた。
それほど自覚していたのに、この“体たらく”-。12球団ワーストの今季13度目のゼロ封負けで、2008年以来、5年ぶりの7連勝を逃した。デーゲームで敗れた巨人と“お付き合い”してしまい、ゲーム差「2・5」のまま足踏みだ。
「良い当たりだった? 当たりは当たりでも、アウトはアウト」
“有言不実行”となった戦いぶりを、最後まで激しい口調で責めた。奪首へ、こんな内容ではいけない。前半戦は残り4試合-。自分にも他人にも厳しいリードオフマンは、すべて勝つつもりだ。(長友 孝輔)
(紙面から)