2013.7.14 05:03(2/3ページ)

虎・西岡、チームに喝「こんな試合していてはダメ!」

続々引き上げる阪神ファンら

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 いらだちは持ち帰らない。思いのままに吐き出した。「7」が刻まれた背中をムズムズと震わせ、自らとナインへ強烈な“ダメ出し”だ。ため息が充満したグラウンドから、クラブハウスへと引き揚げる道のり。情けない形での連勝ストップに、西岡の言葉が怒気をはらんだ。

 「こんな試合をしていてはダメ!」

 前日12日の同戦では初回先頭で安打し、0-2の劣勢をはね返す起爆装置となったスピードスターだったが、この日は無安打。0-0の三回一死一塁では、中堅を越えようかという打球がモーガンにキャッチされ、0-5の八回一死一、二塁では描いた放物線が右翼手までしか届かない。戻ったベンチで頭をかきむしった。

 「ストレスのたまる試合。観に来てくれている人も、テレビの前の人も。やっている方としたら情けない」

 静まる聖地の虎党に謝罪の気持ちを口にした。チームも策を見いだせず、凡打を重ねた。藤井の前に散発の5安打。左腕対策で、好調の今成や坂をベンチに下げ、右打者の高山や新井良を起用したが、少しの見せ場も作れず、相手の術中にはまった。

 このベテラン左腕に、今季4試合で3勝を献上。西岡も「点差もあったし、大胆に投げていた」と認めざるを得なかったが、4月27日の同戦(横浜)で11年ぶりの完投星(9回1失点)を挙げさせてしまったのに続き、11年ぶりの完封まで完成させてしまう屈辱となった。

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