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これは先週に購入したバヌアツの固有種Acropora clathrata lemon cakeのレモンケーキ
ですが入荷時に白化している箇所は止まりました。
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従来のベルリンシステムでは栄養塩を排除させる為に大量水換えを行い(リン酸吸着剤も使用)
序にサンゴに吸収された微量元素も取り戻していました。昔はカルクを使われる方が多かったの
で定期的に大量水換えしないとイオンバランス(KH,PH,CA濃度)を崩します。

最近はZEOvit,RCP,バイオアクティフ、バイオペレットなど炭素源を使うバクテリオ・プランクトン・システム
が普及し手軽に貧(超)低栄養塩環境を作れる様になりました。サンゴに吸収された微量元素を添加剤で
補給し殆どの方はカルシウムリアクターを付けるのでKHもPHも安定する様になりしょっちゅう大量水換え
しなくてもイオンバランスは崩れ難くなりました。

海外の水槽は大きくしかも手軽に大量水換えが出来る環境では無いのでこの様なBPシステムが支持され
ていたと思いますが国内では水槽が小さく、しかも水道水の質も良いのにRO水(浄水器)まで手に入ります。
人工海水のメーカーも選び放題の環境なので従来通りの大量水換えの方が実は向き、かえって添加剤を
揃える方が高く付く事でしょう。

しかし大量水換えはとても大変でROに貯めるのも面倒です。多くのリーファーは出来れば水換えはしたくない
ではと。水換え後の達成感は確かにありますがこんな事を一生続けるのかと思うとぞっとしまう事もあります。
そう言う意味では炭素源を使うBPシステムは神的な存在です。とは言っても適当に添加剤を入れる訳です
から定期的に大量水換えして微量元素をリセットする必要も出て来ます。魚が多ければPH落ちも激しくなるの
でBPシステムより従来の日本式ベルリンの方が向いていると私は思います。

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添加剤メーカーはケミカル同様に商売的に儲かるので宣伝のオンパレードです。このままでは日本式
ベルリンは消えて行きそうな勢いですがメタハラやフルスペックLEDの様に波長が優れている灯具を
使用する場合は定期的な大量水換えだけ行う方が安全で尚且つ確実な飼育法だと思います。それは
添加剤でパステル化させてしまった場合にメタハラやLEDでは照度が強過ぎて焼けてしまうからです。
ZEOVITなどパステル化させたサンゴには柔らかい光の出すT5灯具が向いています。

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メタハラやLEDで難しいのがサンゴの置き場(配置)です。T5の蛍光灯とは違いサンゴを置く
場所によりスペクトルも照度も大きく変わるのでサンゴを良く観察し勉強する必用があるでしょう。
T5の場合は波長の欠陥を添加剤で補う必用がありますのでそこが難しいです。

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そこで390-420nmの波長を出すT5管が解決するのではと。巷では私が考案したと思われて
いますがT5の欠陥を指摘しこの灯具のアイディアを出させて頂いたのは私ではなくLED先生
のA様なのですけどね。あまり大きな声では言えませんけど^^; この灯具の生みの親かも!
このT5灯具(UV付き)ならベルリン水槽からの移行も出来て添加剤無しでも色揚げは可能
だと思います。