田中、４試合連続安打　生き残りへ小技でアピール

　田中賢介二塁手（３２）が２日続けて勝利への起爆剤となった。１２日、敵地でのパドレス戦に７番左翼で先発。７回１死二塁で、下がっていた三塁手の前に絶妙のセーフティーバントを転がし一塁を駆け抜けた。時事電などによると、「何とか点を取るには、と考えた」という小技でチャンスを広げ、この回５点を奪うビッグイニングの火付け役となった。

　４回にも内野安打を放ち、連夜の複数安打でメジャー昇格後４戦連続安打。「きょうもいい仕事ができた。気分はいい」と笑顔を広げた。

　存在感をアピールしているが、首脳陣は新加入した通算１４０本塁打の外野手フランコアの早期昇格も検討中。「僕は誰がどうという立場ではない。綱の上を歩いている状態。一球一球、気が抜けない」と生き残りへ気を引き締めた。