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米 最新鋭無人偵察機の初配備は中東へ7月14日 4時29分
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アメリカ海軍は、アジアへの配備を最優先に開発してきた最新鋭の無人偵察機の配備を1年前倒ししたうえで、アジアではなく中東に最初に配備する計画を進めていることが分かり、アメリカの国防戦略のなかで、混乱が続く中東地域が占める比重が増しつつあることの表れだとみられています。
アメリカ海軍は、オバマ大統領が打ち出したアジア重視の国防戦略に基づいて開発中の無人偵察機、MQ4Cトライトンを3年後の2016年後半にも、アジア太平洋地域で運用するためグアムに最初に配備する計画でした。
ところがアメリカ海軍関係者によりますと、シリアやエジプトで内戦や混乱が拡大しイランが核開発を推進するなど、中東情勢が混迷の度を深めるなかアメリカ海軍は当初の計画を見直し、この無人偵察機の実戦配備を1年前倒しして、再来年の後半にも、バーレーンを拠点に中東地域を管轄する第5艦隊に最初に配備する計画を進めているということです。
トライトンは、全長およそ15メートル、翼の長さが40メートルと小型機並みの大きさで、高度1万8000メートルの上空を28時間にわたって飛行し、地上のゴルフボールほどの大きさの物体を識別することができます。
アメリカ海軍は海洋進出を加速させる中国を念頭に、海上での艦船の監視を強化する目的で独自の偵察機の導入を急いできましたが、最初の配備先の変更は、2期目を迎えたオバマ政権の国防戦略のなかで、中東地域が占める比重が増しつつあることの表れだとみられています。
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