地元で惨敗、「大口」封印の小泉進次郎
【政治・経済】
「もともと横須賀市長選は、まだ若い人気市長に対して、進次郎が61歳の副市長上がりを担いで挑んだこともあって、苦戦が予想されていました。それだけに、進次郎は自分の選挙以上に必死だった。選挙期間中、横須賀に張りつき、駅頭でビラまで配っていた。それでも地元で負けた。相当なショックでしょう」(地元関係者)
意外なことに、進次郎の敗北に内心喜んでいるのが、安倍首相だという。
「安倍首相にとって、進次郎は目の上のコブ、煙たい存在になっています。いま首相に正面切ってモノが言える自民党議員は、進次郎くらいしかいない。外務官僚だった田中均に批判された首相が反論した時も、進次郎は『個人の名前を挙げて反論すべきじゃない』と総理を批判している。首相が苦々しく思っているのは間違いないでしょう。進次郎に都議選の応援をさせなかったのも、進次郎が来ると自分がかすんで手柄を取られると思ったようです。首相に近い議員も“地元の市長選で負ければ、進次郎も大口を叩けなくなる”と口にしています」(自民党関係者)
進次郎の“安倍嫌い”の大きな理由は「郵政造反組」を安倍首相が重用していることだという。父への裏切りだと思っているらしい。昨年秋の総裁選でも、首相のライバル石破茂幹事長を支援している。
それにしても、30歳そこそこの若者しか首相にモノを言えず、その若者の言動を首相が本気で気にしているとしたら、自民党もどうかしている。
【横須賀市長選結果】
(当) 吉田雄人(37・現職)87185
広川聡美(61・自民公明推薦)76961
岸牧子(56・共産支持)8121