【シリーズ復興】(13)「いわき共生の課題」みんなの意見
最終更新日：2013年7月13日
6月8日に掲出した「【シリーズ復興】人口急増いわき 共生の課題」を受けて、ネット上にさまざまな意見が出ています。いわきの現状を改めて振り返るとともに、ネット上の意見を紹介します。
いわき市民と原発避難者、続く摩擦
- いわき市には大震災の後、福島第１原発事故に伴い双葉郡８町村を中心に約２万４０００人が避難し、原発作業員らを含めると、人口約３３万人の１割に当たる３万人前後が流入しているとされる。
いわき市では多数の被災者が流入する一方、約３５００世帯、約７６００人が市外に避難し、分断された家族も少なくない。
◇落書き、住民の本音を代弁「もといた人が遠慮している」
◇避難者「好きでここさ来ているわけではないのに」
◇ささいな中傷が増幅 賠償金格差や賃貸不足で拍車
検証・大震災:福島・いわき市の現状 共生遮る誤解の連鎖 - 毎日新聞（5月24日）
解決の糸口は
- 相手が置かれている境遇にじかに触れることが、分断を修復する糸口になるのかもしれない。いわき市と原発避難者は気を使うあまりに「近くて遠い存在」同士になりがちだ。震災から２年が過ぎた今、試みたいのは、印象やうわさに左右されず、お互いの状況を直視することではないか。
記者の目:いわき市、避難者と市民の溝＝町田徳丈（特別報道グループ） - 毎日新聞（5月30日）
- 福島大学 丹波史紀准教授
「政府なり行政機関が、きちんと方針を示して対応していく。たとえば介護、病院について言えば、医療スタッフを避難先の住民の多くなっている地域に追加的に投入したり、制度作り、財政措置といったこと含めて、国や県の努力が何よりも大事。」
避難者への“いらだち” なぜ？ - NHK 特集まるごと（4月26日）
みんなの声
いわき市民や避難者の思いは
- この軋轢は、本当に深刻な問題です。都市型のいわき市と、地方型の原発避難地域では、そもそも文化も生活習慣も考え方も全然違う場所。避難者は「郷に入れば郷に従え」というよりも、自分主義的な考えや言動を持ち込んでいる人が多い。経済援助も乏しく震災の爪痕生生しい住居などで暮らし、自力再建を目指す我々いわき市民の本音は、少なくとも除染が終わった地域の避難者は早く戻って欲しい。避難者が震災前の元通りにして欲しいと言うが、いわき市民も震災前の生活に戻して欲しいと思っている。
遠藤 崇広 - Facebook（6月8日）
- 困っている方々を受け入れるのは当然だと思いますが、いわき市民が困るのはどうなんでしょうか？
賃貸物件はない、道路に捨てられたゴミが多い、人が増えて道路も渋滞する。。
数えるときりがありません。どうにかならないのでしょうか。住みにくいです。
菜花 ゆう貴 - Facebook（6月9日）
- もとは同じ浜通りの親戚のような存在だったでしょうが、原発と骨の髄まで関わった彼らは別人種のように、いわき市民の目には映ったのでしょう。
仕事で原発村からの避難者と関わりましたが、被害者意識が強すぎて辟易しました。
恫喝体質でマナーも知らず、品がないと感じました。
全てとは言いませんが、かなりの割合でした。
一方、いわき市民は、新し物好きでお洒落には敏感な人が多いです。
隣りをたいへん気にし興味津々ですが、見栄っ張りなので素知らぬふりで通します。
十年くらい前に、いわき民放の川柳コーナーで、「いわき市民…ねたみ、そねみ、やっかみ日本一」というくだりを見て、なるほどと思いました。
人口急増いわき 共生の課題 - Yahoo!知恵袋
- 簡単に言うと、いわき市民はかなり「原発避難者が羨ましい」のです。
羨ましいから僻んでいるのです。
sukekiyo1980さん - Yahoo!知恵袋（6月9日）
ツイッター上では
実家帰った時色々聞いた。やるせなかったな。思ったのが、これは人間同士としての問題だって事と、俯瞰で捉えるんじゃなくて人と人として解決していくべきなんじゃないかなって事。【シリーズ復興】人口急増いわき 共生の課題 http://t.co/hItxf23HXo #yj_seiji
? あおべん (@fz0001) June 8, 2013
いろいろツッコミどころ満載の記事！ 「今この記事なの？」というのが第一の感想。とはいいつつ、いわきにいる人間が発信してこなかったことは反省。 人口急増いわき 共生の課題 - Y!ニュース http://t.co/2Bnp8XlKha
? 高木竜輔 (@Ryosuke_takaki) June 8, 2013
共生に向かって
- ここでもう一度震災の混乱の中で言われた「ともに生きる」ということを思い出してみませんか。そして、ともに暮らすために大切なことは何かを語り合う機会を作りませんか？
かつていわきは日本一広い市だった。その座を明け渡した時に誰かが「ならばいわきを日本一心の広い市に」と言った。避難している方といわきの人、それぞれが互いを疑心暗鬼で観察し憎しみを募らせるのではなく、既にともに生きているという現実を前に、力を合わせて、いいいわきを作ろうと対話の場を作ってはいかがですか？この苦難を通していわきが世界一素晴らしい市になれることを心より応援しています。
根本 忠一 - Facebook（6月9日）
- いわきは浜通りの中心やし、これからの拠点になる地域。なんとか共生して乗り越えてほしい。みなの憧れの地域に、みなが同じ目的であることを確認しながら。
冬柴 正則 - Facebook（6月8日）
- 人は皆自分の生活があり、それが一番大事だということは大変よくわかっております。ただ、皆が皆そう考えているわけで、結果どうしても利害の対立が起こることはよくあることで、今回被災者同士という形でそれが現れてしまったわけで、結果クローズアップされたという面もあると思っています。
避難者を受け入れて人口が急増したいわき市の問題と移民問題 - 政治学に関係するものらしきもの（6月9日）