|
長野市は2015年3月の北陸新幹線金沢延伸を見据え、首都圏、北陸、関西地方在住者を対象にした初の観光動向調査を実施し、12日、結果をまとめた。延伸後、同新幹線を使って旅行するとしたら、長野駅で途中下車して観光したいかを、首都圏、北陸地方の在住者にそれぞれ聞いたところ、金沢に向かう首都圏在住者の64・7%が「立ち寄りたい」と回答。一方、東京に向かう北陸地方在住者の同回答は42・5%だった。
長野市観光戦略室は「首都圏在住の方々には、金沢と長野の観光をセットで考えてもらえる可能性がある。一方、北陸地方在住の方々への長野のアピールを強める必要がある」と分析。調査結果は市内の宿泊業者や商店主などにも提供し、観光戦略を考える上での材料にする。
調査は首都圏、北陸、関西地方の1都2府8県在住者を対象に3月に実施。委託した調査会社のモニターを対象にインターネットのサイトで回答を求め、857人(首都圏319人、北陸329人、関西209人)が回答した。回答者は20代が88人、30代168人、40代228人、50代208人、60代以上は165人。
調査ではまず、長野、上田、北信州、軽井沢の県内4カ所を含む関東と北陸信越の21カ所から旅行したい場所を最大10カ所まで答えてもらい、北陸新幹線を使ってその場所に旅行する場合、長野市に立ち寄りたいかを聞いた。
行きたい場所に金沢を選んだ首都圏在住者51人のうち33人、東京に行きたいとした北陸地方在住者87人中37人が、それぞれ行きか帰りのどちらかで長野市に立ち寄りたいと回答した。長野駅から行ってみたい観光地(複数回答)は、善光寺が58・1%でトップだった。