3つの架空会社を使い分け 巨額詐欺グループの手口(07/11 11:50)
高齢者ばかりを狙って架空の投資話を持ちかけ、現金をだまし取ったとして34人が逮捕された事件で、この詐欺グループが、摘発を逃れるために実体のない3つの会社を使い分けていたことが分かりました。
新井寿之容疑者(31)や渡辺秀樹容疑者(30)ら男女34人は、60代から80代の女性3人に実体のない会社への投資を電話で勧誘し、7000万円近くをだまし取った疑いが持たれています。被害は全国で約1100件、25億円以上とみられています。この詐欺グループは、勧誘の拠点を札幌市から都内3カ所のビルに移し替えていたほか、摘発を逃れるために実体のない3つの会社を時期をずらして使い分けていたことが捜査関係者への取材で分かりました。警視庁は、別の詐欺事件の被害者リストなどが悪用された可能性もあるとみて、押収した資料の分析を進めています。