肉体が凶器だ。ドラゴンゲートの望月成晃（４３）が、怨敵・ＹＡＭＡＴＯ（３１）との完全決着戦へ向け、打撃でのＫＯ勝利を誓った。

　望月は年間最大のビッグマッチとなる２１日の神戸ワールド記念ホール大会の「ノーＤＱマッチ」（反則裁定なし）でＹＡＭＡＴＯと激突。「あの生意気な野郎に引導を渡す。どうせボックス（凶器の箱）を振り回すだろうが、実は十数年前ボックスを最初に持ち込んだのは、悪い時期の俺。使い勝手は分かってる」とスカジャン＆キックボードのＭ２Ｋ時代を振り返りつつ、必勝を誓った。

　それでもフィニッシュは完璧に決めるつもりだ。総合格闘技・和術慧舟會出身のＹＡＭＡＴＯは関節技も得意としており、望月は「ロープブレークなしだし、スリーパーを狙ってくるんじゃないか」と読む。ならば得意の打撃で対抗するしかない。「野郎がタックルにきた瞬間、ミルコのように左ハイを合わせる。ノーＤＱなら最後は反則のグーパンチ（注・天龍源一郎のみ例外）。大会場のどこから見ても分かる勝ち方でＫＯする」

　くしくも昨年９・９東金祭りで「アンチエイジングトリオ」を結成した永田裕志、秋山準らは同時期に新しい道に踏み出す。ミスターは新日プロ１９日の秋田大会で桜庭和志戦、秋山は１４日から新生全日プロ初のシリーズに突入する。

「２人に負けていられない。勝ってメーンの勝者（ＣＩＭＡ対鷹木信悟）に挑戦したい。俺もアンチエイジングを証明しますよ」とドリームゲート奪還も誓った望月。神戸決戦を機に「最強」の座を取り戻す。