レジェンド１２日の大阪大会で、初代タイガーマスク（５５）と大仁田厚（５５）が「十字式四つ巴テキサス・ストラップデスマッチ」で激突。大仁田がルール無視の蛮行の末、初代虎を沈めた。

　初代はタイガー・シャーク、大仁田は矢口壹琅を従えて出陣。この一戦は４選手の腕を、中央で十字に交差した約４メートルのロープで縛って戦う前代未聞の試合形式だ。リングから逃れられないようにという初代虎の提案で採用され、ちなみにロープはリアルジャパン・平井丈雅代表の私物であるＳＭプレー用ロープが使用された。

　ところが恐るべしは邪道軍だ。

　開始早々に大仁田が初代虎に毒霧を噴射すると、矢口はハサミでロープを切る始末。何と１分も経過しないうちに、ルールが無意味化する異常事態に陥った。

　無法地帯と化したリングでは大仁田軍が初代虎に暴行ざんまい。有刺鉄線バット攻撃を容赦なく浴びせ続け、ついに３カウントを奪取した。

　勢いづく大仁田は「タイガーマスク、早く自分と電流爆破やらんか！」と挑発。一方で肝いりのルールを破壊された上に不覚を喫した初代虎は「ロープを切るとは…。何でもありじゃない。このままじゃすまさない。このままじゃ…」と怒り心頭で、懲りないことに１４日の福岡大会で同ルールによる再戦を訴えた。