欧州株:ほぼ変わらず、5週間ぶり高値近辺-米決算に注目
7月12日(ブルームバーグ):12日の欧州株式 相場はほぼ変わらず、前日の5週間ぶり高値近辺で取引を終えた。来週発表される米決算が注目される。この日は合併・買収(M&A)を手掛かりにして急伸する銘柄があった一方、スペインの電力会社が大きく売られた。
英エンジニアリング会社インベンシスは15%急伸。仏シュナイダーエレクトリックから約33億ポンド(約4960億円)の買収提案を受けた。英フェニックス・グループ・ホールディングスは10%上昇。スイス再保険の部門との統合に向け交渉中であることが明らかになった。スペインでは再生可能エネルギー会社や電力供給会社の利益圧迫につながる政府計画を受け、関連の公益銘柄が売られた。
ストックス欧州600指数 は前日比0.1%安の296.2で終了。一時は0.6%高となっていた。今週全体では2.7%上昇。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が10日、米経済には予見できる将来において刺激策が引き続き必要との認識を示したことと、米決算発表でシーズン一番乗りのアルコアの業績が予想を上回ったことが支えとなった。
BTIGの株式ストラテジスト、ニック・ザンダーズ氏(ロンドン在勤)は「来週は決算発表が本格化し、それが相場動向の鍵となる」と指摘。「多くの企業は第1四半期末のガイダンスで下期の回復を見込んでいたため、通期ガイダンスが注目される公算だ」と付け加えた。
シティグループやゴールドマン・サックス・グループなどが来週に決算を発表する。
この日の西欧市場で主要株価指数が上昇したのは18カ国中8カ国。英FTSE100指数は0.1%未満の上げ。独DAX指数は0.7%上昇。一方、仏CAC40指数は0.4%下げた。
原題:European Stocks Little Changed as M&AOffsets Spain Utility Drop(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Sarah Jones sjones35@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andrew Rummer arummer@bloomberg.net
更新日時: 2013/07/13 02:03 JST