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久美かおりさんに関する当時の新聞記事を紹介します。
なお、原文のまま掲載しましたが、明らかに間違っている箇所は訂正し、ここで紹介するのには不適切だと判断した
箇所は省略させて頂きました。
『スポーツニッポン』1968年2月14日
『恋人役に新人・久美かおり タイガースの主演映画に出演』
“恋人なんて作っちゃイヤ!”― ファンの切なる願いもむなしく? 十三日、ザ・タイガースに恋人ができた。
ザ・タイガースは十九日から東宝「ザ・タイガース、世界はボクらを待っている」(監督・和田嘉訓)に主演する。
クランク・イン前から“恋人役”をめぐって話題をまいていたが、女性ファンあこがれの大役を与えられたのは
新人・久美かおり。彼女は (略) 渡辺プロ経営の音楽喫茶“メイツ”で歌っていた。(略)
最初は内藤洋子、酒井和歌子らの既成タレントが予定されていたが、フレッシュさが買われたという。
タイガースに囲まれ「ファンのみなさまにきらわれないように一生懸命やります」とことば少なに抱負を語る久美に
「恋はするけど結ばれません。ご安心ください」と東宝宣伝マンはファンへの弁明をつけ加えていた。
『日刊スポーツ』1968年2月14日
『ロビー』
▼十三日午後、都内有楽町の東宝本社につめかけた報道陣がなんと七十人、
かつての黒沢明監督の記者会見なみ。
ザ・タイガースはじめての主演作「世界はボクらを待っている」(和田嘉訓監督)で“タイガースの恋人役”に選ばれた
新人・久美かおりデビューの発表会が十三日午後、東京・有楽町東宝本社で行なわれた。
タイガースの恋人というので、集まった報道陣も七十人と、いまさらながら、グループ・サウンズ・ブームを感じさせた。
▼「最終的にしぼった十五、六人の候補者の中から、いかにも星の国から地球にやってきたお姫さんというイメージが
強い久美君を選びました」と和田監督。
沢田研二も「内藤洋子さん、酒井和歌子さんという声もあったそうですが、ボクらも映画は初めてですから新しい人の
ほうがやりやすい」と語る。
久美は (略) マーサ三宅に師事してる新人歌手。
「あまりの幸運で……。しかしがんばります」とシンデレラ姫らしくホオを紅潮させていた。
『報知新聞』1968年2月14日
『相手役に久美かおり タイガース初主演映画』
人気サウンド・グループのザ・タイガースが映画初出演する東宝「ザ・タイガース、世界はボクらを待っている」
(和田嘉訓監督)でタイガースの相手役をつとめる女優に久美かおりが十三日きまった。
(略) 現在、ザ・タイガースとおなじ渡辺プロに所属して歌の勉強をしている新人歌手。
内藤洋子、酒井和歌子らの候補者が、スケジュールでむずかしかったのと「むしろ新人を」というタイガースの希望
から久美に落ち着いた。
十三日、岸部おさみ、森本太郎、沢田研二、加橋かつみ、瞳みのるの人気もの五人組と東宝本社で顔合わせした久美は
だいぶ緊張ぎみ。
「すべてはじめてのことばかりなので、なにもかもこれから勉強です。 タイガース・ファンのみなさんの代表として、
いい映画にしたいと思います」と言葉少なに喜びを話す。
「世界は ― 」は意にそわぬ縁談をもち込まれた星の王女さまが、その星を逃げ出し、宇宙ドライブをしているうち、
地球上で演奏するタイガースの強烈なエレキ音波のために乗っていた宇宙船の飛行能力が奪われてしまう。
不時着したところが地球でタイガースのメンバーに助けられ、ここで生活するという物語り。
久美の役はその王女さまで、タイガースのメンバーの中でも特に沢田研二と親しくなる。
タイガースは新曲「花の首飾り」「銀河のロマンス」などをふくめ十一曲歌いまくるが、久美は歌わない。
「はじめてタイガースのペット女性ができてうれしい」「学生らしい若さがとっても魅力」
「沢田ひとりにとられるのは残念」と五人のメンバーからさんざんもてはやされた久美は
「ファンの方たちにうらまれないかとそれだけが気がかりです」と一瞬心もとなさそうな顔をしていた。
『サンケイスポーツ』1968年2月14日
『悪く思わないで ザ・タイガース主演映画 恋人役きまる 新人歌手の久美かおり ファンへ気づかい』
ザ・タイガースの映画初主演作「世界はボクらを待っている」(東宝・和田嘉訓監督)の中で、
タイガースの沢田研二の恋人を演じる女性が決定した。
タイガースと同じ渡辺プロに所属する十九歳の新人歌手久美かおりというお嬢さん。
昨年七月(略)、ジャズ歌手として芸能界入りした女性だが、まだ芸能人ムードが身についていないようす。
十三日午後一時から東京・有楽町の東宝本社で行なわれた配役発表の席上でも、タイガースと同席しながら、
カメラにかこまれてあいさつのことばも出せないいじらしさ。
衣装も白い花模様の振りそで姿というクラシックなスタイルである。
恋人になる沢田の久美観は「クールな魅力を感じる人」とのことだ。
ところで、ザ・タイガースのスクリーンでの恋人役は、タイガース・ファンの注目のマト。
東宝の若手女優、内藤洋子、酒井和歌子がおそらく恋人役になるだろうと、勝手に推測したファンもあり、
内藤たちのところには、そうした気の早いファンか“いくら恋人役でも、あまり仲良くしたら承知しない”といった
脅迫状めいた手紙が殺到している。
久美も、そのようにこわいウワサを知っていた。
「…ともかく、映画に出るだけでもビックリしているのですから」という彼女、あまりおどかさないでといいたそう。
タイガースとの面識も、プロの渡辺晋社長宅で一度、そして有楽町のプロダクション事務所で顔を合わせても、
軽くあいさつするていどの今までの交際だそうだ。
「印象といえば、清潔な人たちだなアと思ったぐらい…。映画を見ていただいたタイガース・ファンの人たちから、
悪い感じを持たれないようにしますからイジメないで…」とつぶやいた。
人気者と共演するのはともかく楽ではない。
東宝でも、こうしたファン心理を傷つけまいとする配慮はじゅうぶん。
「沢田君の恋人というより、タイガースのペットという感じで作る」と、和田監督もいっている。
それに彼女の役柄は超現実的な“星の国の王女さま”だそうで、“星の国の王子さま”と自称する三遊亭円楽も共演させ、
お笑いのうちにラブ・シーンなどもサラリと描写しようという気のくばりようだ。
(以下略)
『京都新聞』1968年2月26日(夕刊)
『タイガースと共演する久美かおり 若さにあふれる現代娘』
クレージー、ドリフターズ、タイガースと、現代のタレント界を牛耳る渡辺プロダクションから、
また一人の“金の卵”がひのき舞台に登場する。
ザ・タイガース初の主演映画「世界はボクらを待っている」(東宝)にタイガースのペット役として出演が決まった
久美かおり。(略)
映画初出演の感想は「あまりにも突然のことで、びっくりしたという以外、表現のしようがないくらい。
(略)相手役として選ばれた以上、タイガースファンの代表になったつもりで、よい映画を作るため一生懸命がんばる
つもり」だそうだ。
『報知新聞』1968年3月14日
『かみしめる幸運 映画主演の久美かおり タイガースにとけ込んで』
東宝「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」(監督和田嘉訓)でタイガースの人気者・沢田研二の
相手役に抜てきされた久美かおりは、最近すっかりタイガースのメンバーにとけ込み、撮影を楽しんでいる。
タイガース・ファンからのいやがらせも気にせず「機会があったらまた出たい」と映画初主演の幸運をかみしめている。
先月末、撮影がはじまった当初は、タイガース・ファンの間では、久美の名前も顔もほとんど知られていないので
“無視”されていたが、最近はファンに見つかると、たちまちサイン攻め。
「久美さあん!」と声もかかる。
反面、このところ急に増えてきたファン・レターに「あんたなんか大きらい。(略)」ということばがあったり、
撮影所などで「バカヤロー!」とののしられることもある。
彼女にとって、いまのところたいへんなのはファンより演技。
「撮影所のふんい気には慣れたけど、お芝居の方はまだまだ…。カメラの前で、どう動いたらいいかわからなくて、
監督さんからよくどなられるんです」
セリフの方は撮影開始前、東宝の命令で帝劇に出演中の浦島千歌子に楽屋で“特訓”を受けたおかげで、
なんとかごまかしているが、動きの方はまるで自信がないそうだ。
最初のころ、撮影所へ行き、朝から出番を待っていて、夕方になって「きょうは久美君の出番は中止」といわれ
「なんてばかばかしい」と思ったが、それが当たり前のことときいて、二度びっくり。(略)
今月末に撮影が終わった直後、初めてのレコード吹き込みが決まり、いま作曲家・東海林修氏についてレッスンしている。
「映画も楽しいから、また出たいけれど、やはり将来は歌手でやっていくつもり。それも歌謡曲じゃないものを…」
と夢をふくらませていた。
『日刊スポーツ』1968年3月22日
『ゴシップタウン 音楽 夏は“ブガルー”に乗って』
「夏をもうけよう」といま各レコード会社とも、その季節に当たるといわれる“リズムもの”の企画に大わらわだ。
目下キングと東芝音工でさかんにPRしているのが、“ブガルー”なるリズム。
流行のゴーゴーが基本ステップになっており、ラテン・ビートの感覚で、自由に踊られるのが特徴である。
ハワイ、アメリカ方面へ旅して、サミー・デイビス・ジュニアらと話し合い、帰国後さっそくレコーディングした
キング寺内タケシとバニーズは「ブガルー」を、
東芝ではタイガースの恋人・久美かおりとグループ・サウンズをコンビにして「ブガルー・ベイビー」を入れた。
もちろん洋盤もはいってきており、創始者カルロス・アルヘンティーノ「ブガルーで踊ろう」(東芝)も出てきた。
「夏=リズムはもう終わり」の声をよそに、東芝、キングでは“ブガルーPR”に大変な力の入れようだ。
『スポーツニッポン』1968年4月17日
『久美かおり 今度は“歌” コロムビアからデビュー』
東宝映画「ザ・タイガース、世界はボクらを待っている」(監督・和田嘉訓)で、ザ・タイガースの相手役に抜擢された
久美かおりのコロムビア入りが決まった。
デビュー曲は「くちづけが怖いの」「水のバラ」(なかにし礼作詞、東海林修作曲)で今週中にレコーディング、
発売は来月上旬の予定。
久美は(略)師事していたマーサ三宅の紹介で、ホテルや赤坂のスナックでジャズのスタンダードなどを歌っていた。
昨年七月、渡辺プロにスカウトされ、歌の勉強をしていたが、芸能界デビューは、タイガースとの映画になった。
その前後から、レコードの方は東芝と話が進んでいたが、プロダクションの政策などもあって、コロムビアの線が
具体化した。
「くちづけが怖いの」は、彼女なりにもう歌い込んでおり、自信ありげだが、
恋はしたものの、触れあうのはこわい ― という娘心を書いた詞を初めて見た時は「ドキンとした」と語っていた。
『報知新聞』1968年4月17日
『久美かおりが歌手に 来月コロムビアから』
東宝「世界はボクらを待っている」(監督和田嘉訓)でタイガースの相手役として芸能界にデビューした
新人・久美かおりは、このほどコロムビア・レコードに入社。
五月十日にデビュー盤の「くちづけが怖い」「水のバラ」(ともに作詞・なかにし礼、作曲東海林修)
二曲が発売される。
久美は八年前からピアノを習っており、またマーサ三宅に師事してジャズを勉強、
作曲家の東海林修氏のレッスンを受けていた。
久美かおり「キャーキャー騒がれるヒット歌手になりたいとは思わないが“いい歌をうたいこなしてる”といわれたい。
本職は歌手のはずなのに、たんなるタイガースの相手役だけだったなんてことのないようにがんばります」
『サンケイスポーツ』1968年4月17日
『久美かおり初吹き込み “ジュリーの恋人役”で幸運』
いま封切り中の東宝映画「世界はボクらを待っている」の中で、主演のザ・タイガースの人気者、
沢田研二の恋人役に起用された新人歌手、久美かおりがいよいよレコード歌手としてコロムビアからデビューする。
デビュー盤は「くちづけは怖い=仮題」「水のバラ」(いずれも東海林修作曲、なかにし礼作詞)で、五月十日に発売
の予定。
(略) 彼女のもとに届けられたファン・レターはミカン箱いっぱいあったそうだ。
もっともその内の二割ほどは (略) 沢田の恋人役になったのをそねむ、ぶっそうなものもまじり、映画出演すべて幸運と
ばかりはいかなかった。
ところで久美はスタンダードなジャズが得意。そのためデビュー曲もジャズっぽいメロディー。
それにしてもポップス全盛の近ごろ、スタンダードなジャズをレパートリーにしようというのは、めずらしい新人だが。
「別にジャズ歌手ナンバー・ワンになろうとも思っていません。 ポップスを歌えといわれれば歌います。
でも最終的にはジャズ歌手でありたい」という。
『サンケイスポーツ』1968年7月17日
『キュートな恋人=@梢みわ 久美かおり』
男性のグループ・サウンズに対して、女性歌手もので人気を集めているのは和製ポップス。
そこでレコード各社は、この分野の新人進出にやっきとなっているが、
五月にデビューした東芝の梢みわと、六月にコロムビアからお目みえした久美かおりが、和製ポップスの人気者、
黛ジュンに迫ろうと、目下レコード売上を競っている。
梢みわはクールでキュートでカラフルな恋人≠ニいう外国語ばかりのキャッチ・フレーズでデビューした新人。
デビュー曲の「恋のバイカル」はすでに十二万枚の売れゆきを示している。
久美かおりは、グループ・サウンズ、ザ・タイガースの映画初主演作「世界はボクらを待っている」で、タイガース
の相手役としてスクリーンからまずデビュー。
歌は、マーサ三宅に師事していたが、映画出演後、さっそく「くちづけが怖い」でレコード・デビューし、
五万枚の売上を示した。
梢が十八歳、久美が十九歳と一つ違いのふたりだが「イキの長い歌手になりたいワ」というのが共通の願いだ。
『サンケイスポーツ』1968年10月10日
『「ザ・タイガース」2本目の主演映画 エレキ狂の高校生に 「華やかなる招待」恋人役に気がもめるファン』
東京映画は「世界はボクらを待っている」につぐザ・タイガースの主演映画「華やかなる招待」
(田波靖男脚本、山本邦彦監督)を二十日ごろから製作開始する予定で準備を進めている。
(略)
ところでタイガース・ファンが気になるのは、相手女優。
とくに今度は、前作のようにジュリー(沢田)の恋人一人だけでなく、彼ら一人一人に恋人役をつけるというから、
いっそう穏かでない。
この女優陣のひとりは、タイガースが所属している渡辺プロが前作同様新人歌手の久美かおりを推薦しており、
ほかの四人は高橋厚子、小林多岐子、徳永礼子、牧とし子といった東宝の新人群の中から起用したい意向が強い。
(以下略)
『報知新聞』1969年2月10日
『ファンとつどう“新三人娘” 久美かおり、梢みわ、浅尾千亜紀』
○ コロムビア・久美かおり、東芝・梢みわ、CBSソニー・浅尾千亜紀のなかよしトリオが
九日午後、“メイツ”に集まり、ファン約百人といっしょに楽しいひとときをすごした。
久美が八日、二十回目の誕生日を迎えたので、ファンと一緒に祝う会をもうけたもの。
この三人は、所属する渡辺プロが、伊東ゆかり、園まり、中尾ミエについで、
第二の“三人娘”として売り出す方針を立てたばかり。
三人のなかで、お姉さん格は二十歳になった久美、ついで梢の十九歳、浅尾の十八歳となるが、
みんな昨年デビューしたばかりで、タレントとしてのキャリアは同じくらい。
○ 久美は、デビュー曲「くちづけが怖い」でレコード大賞新人賞を受けておりジャズが得意。
梢は「恋のバイカル」で現われたおてんばさん。
いちばん年下の浅尾は四十二年、日本テレビ「あなた出番です」で関係者の目にとまり
昨秋CBSソニーで「涙をみせないわ」を歌って芸能界入りした。
渡辺プロが第二の“三人娘”を売り出したのは、
すでににひとりずつで売れている園、中尾、伊東につづく歌手を、おなじやり方で仕立てようというプラン。
○ 三人は現在、沖縄、岩手、北海道放送の「ヤングパレード」(木曜・後7時)にそろって出演しており、
東京、大阪などのキー局からブラウン管に飛び出してくる日もそう遠くない。
ファンに囲まれ、終始上機嫌だった三人は
「大先輩たちが成功したように私たちも負けずにやります。みなさんの応援が必要ですのでよろしくお願いします」
と約二時間のつどいを楽しんでいた。