<広島9-11ヤクルト(12日)>乱打戦の末に惨敗ーー。広島が12日のヤクルト戦(神宮)に9ー11で敗れた。ローテ入りを目指す先発・今井が初回、2回に4点ずつ奪われるなど3回8失点の大誤算。期待の新助っ人・キラは無安打に終わったものの、打線は石原、菊池に一発が飛び出すなど9点を挙げる猛攻は見せたが…。それでも序盤の失点を取り返すまでには至らなかった。
今季初先発となった今井が大炎上だ。2点の援護を受け登板した初回にいきなり3連打を食らい満塁とすると、一死から畠山に押し出し四球。続く宮本の遊ゴロで併殺崩れとなり同点。川端には中越えの2点適時三塁打を許し、この回、一気に4点を奪われた。
2回も立ち直れなかった。一死から連続四球で一、二塁のピンチを背負うとバレンティンに適時打。さらに畠山に左中間への3ランを浴び、計8失点。「今できることをやれば大丈夫だと思う」と自信を持って臨んだマウンドだったが、ツバメ打線の勢いに飲み込まれてしまった。
昨季4勝を挙げて春季キャンプから期待をかけられていたが、左ヒザ痛で離脱。一軍昇格後は中継ぎでフル回転しながら結果を出し、二軍降格の武内に代わり先発のチャンスがようやく巡ってきたはずだった。しかし、3回8失点で「今日はボールが高かった。それが全て。試合中に修正できなかった」と無念の結果。先発ローテ入りのチャンスをものにできなかった。
打線は好調ぶりを発揮した。「キラがいることで周りも触発されている」(新井打撃コーチ)と3戦4発と絶好調の“キラ効果”で反撃。初回にキラが四球を選ぶなど二死一、二塁の好機で、広瀬の内野安打にヤクルト・中沢の悪送球が絡んで先制。さらに赤松の適時打で2点目。6点差とされた4回には石原、菊池の一発で反撃を開始すると5、9回にも2点を返すなど9点を挙げる猛攻を見せた。
この日は無安打に終わったキラだが、確実に打線に好影響を与えている。それだけに“投壊”が気になるところ。投打がかみ合うためにも一刻も早く投手陣の整備が必要になりそうだ。
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